今日はちょっと疲れちゃったし、ごはんは簡単なものでいいかなと思っているそこのあなた。
疲れているときだからこそ、しっかりとお肉を食べましょう。
特に豚肉には疲れにくい身体を作ったり、疲労成分を溜めにくくする効果があります。
この記事では、豚肉の疲労回復効果についてと、その効果をアップさせるおススメの食べ方についてご紹介します。
今日のごはんを豚肉にしたら、明日のあなたは元気いっぱいです。
豚肉を食べると疲労回復!?3つの有効成分とは?
身体の疲労を回復するために食べるべきお肉。それは、豚肉です。
豚肉には筋肉をつくるもととなるたんぱく質が豊富に含まれているため、意識的に摂取している人も多いですよね。実はそんな豚肉には、さらに疲労回復を助ける効果もあるんです。
- ビタミンB₁
- 鉄(Fe)
- カルニチン
豚肉には特にビタミンB₁が多く含まれています。
この3つの成分、すべてエネルギーをつくり出すことに関わっています。エネルギーのもとは炭水化物ですが、実は炭水化物だけの食事では、エネルギーをつくることができないんです。
ビタミンB₁と鉄には、炭水化物からエネルギーをつくるはたらきを助ける役割があり、不足するとエネルギー不足を招きます。
さらに、上手にエネルギーにならなかった炭水化物は乳酸として体に溜まります。その乳酸こそが疲労のもと。人は乳酸が溜まると、疲れを感じるようになるんです。とくに、鉄分が不足すると身体が酸素不足になるので、より強い疲労感をもたらします。
筋トレをした後に感じる疲れも、一度にたくさんのエネルギーをつくり出そうとして乳酸が溜まったことによるものです。エネルギーが足りない上に、疲労物質である乳酸まで溜め込んでしまったら、もう体はかなりヘトヘトです。
また、カルニチンには、エネルギーが足りなくなった際に脂肪を分解してエネルギーをつくるはたらきがあります。いわゆる脂肪燃焼効果があるため、ダイエットをしている人に人気の成分です。
日頃から十分なカルニチンが摂取できていれば、エネルギー不足になることがなく、疲れ知らずな体を手にすることができますね。
あなたの疲労の原因は、実はエネルギー不足かも。豚肉をしっかり食べることで、エネルギーをしっかりと生み出し、元気いっぱいに動ける身体をつくっていきましょう。
疲労回復するにはどのくらいの量を食べたらいいの?
残念ながら、豚肉は薬ではないのでこのくらい食べれば絶対に疲労回復効果があると言い切ることができません。
疲れを溜め込ませない、たまった疲れを取り去るには、色々な食べ物をバランスよく食べてしっかりと睡眠をとるのが1番です。
ただし、疲労回復効果のある栄養素としてご紹介したビタミンB₁は大事な栄養素なので、厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準」において、どのくらい摂るとよいか決められています。
ビタミンB₁の推奨量(mg/日)
男性 | 女性 | |
1~2歳 | 0.5 | 0.5 |
3~5歳 | 0.7 | 0.7 |
6~7歳 | 0.8 | 0.8 |
8~9歳 | 1.0 | 0.9 |
10~11歳 | 1.2 | 1.1 |
12~14歳 | 1.4 | 1.3 |
15~17歳 | 1.5 | 1.2 |
18~49歳 | 1.4 | 1.1 |
50~74歳 | 1.3 | 1.1 |
上の表を見て分かる通り、男性では15~17歳、女性では12~14歳と成長期に1番必要とされています。これは、ビタミンB₁が炭水化物からエネルギーをつくり出すはたらきに関わっていることから、摂取する炭水化物の量に応じて必要な量が変わるためです。
ビタミンB₁は豚もも肉で100g当たり0.9mg、豚ロース肉で0.7mg含まれており、あらゆる食品の中でも豚肉がトップクラスの量を含んでいます。是非普段の食事にバランスよく取り入れていきましょう。
疲労回復におすすめ!効果を高める食べ方とは
豚肉に含まれる疲労回復成分としてビタミンB₁をご紹介しましたが、実はその効果を高める食べ方があるんです。
せっかく食べるなら、最高に効果を高めた状態で食べたいですよね。
疲労回復効果を高めるには、ネギ類や酸味をプラス!
豚肉に含まれるビタミンB₁を効率よく体に取り入れるなら、ニラや玉ねぎといったネギ類、お酢などの酸味のある物と一緒に食べるのがおすすめです。
通常ビタミンB₁はたくさん体に取り入れても、使わなかった分は尿としてすぐに排泄されてしまう性質を持っています。そこで役立つのが、ネギ類に含まれるアリシンという成分です。アリシンは、ビタミンB₁と結合して、身体の中に残る時間を増やし、吸収率を高めるはたらきがあります。
にんにくを食べるとスタミナがつくと言われているのも、ビタミンB1のはたらきを高めてくれるからなんです。
【フライパンで簡単レシピ!ピリ辛豚丼】
①フライパンにごま油小さじ1を入れ弱火でにんにく、生姜、豚肉を軽く炒め玉ねぎを炒める
②豚肉に火が通ったら、めんつゆ、だしの素、豆板醤、ブラックペッパーを入れ炒める
ごはんの上に②、白ごま、卵黄をのせて完成程よい辛さでめちゃくちゃ美味です! pic.twitter.com/u6YwMNPDCh
— ハマごはん【お手軽レシピ】 (@hamagohan_r) May 28, 2021
また、お酢に含まれるクエン酸は酸味成分であり、ビタミンB₁と同様にエネルギーをつくり出すのを助けるはたらきがあるので、ビタミンB₁との相乗効果でより効率的にエネルギーをつくり出せるようになります。
クエン酸は、お酢の他に、レモンやキウイ、パイナップル、柑橘類といった果物、それから大豆にも多く含まれています。黒酢やパイナップルを使った酢豚にしたり、単品で果物を食べるのもいいですね。
疲れて食欲がなくなってしまったときでも、クエン酸の酸味で食欲増進の効果も期待できます。
豚肉を食べるときは、是非ネギ類や酸味をプラスして、回復力をアップさせましょう。
栄養素を捨てない!ゆで汁はスープに!
豚肉を茹でて食べるときは、茹で汁は捨てずにスープとして使いましょう。
ビタミンB₁は水に溶けやすいので、豚肉を茹でるとその茹で汁に溶けだしてしまいます。茹で汁をそのままスープにすることで、溶けだしたビタミンB₁までしっかりと体に取り入れることが出来ます。
お鍋などの煮込み料理の場合は、下茹でせずに使った方が、ビタミンの損失を防げるのでおすすめです。
ゆで豚でかんぱーい🍻からの茹で汁で野菜スープ💕GOOD👍 pic.twitter.com/Ihd4xZq6h0
— 麦酒 (@bakusyubakusyu) November 26, 2021
疲れているときでもしっかり食べられる!豚肉は下味冷凍で簡単に!
疲労回復のためには豚肉を食べるといいと言われても、疲れているんだからなるべく調理は簡単にしたいですよね。そんなあなたにおすすめなのが、下味冷凍です。
豚肉は冷凍しても食感が変わらないため、冷凍して保存している人も多いですよね。その豚肉、先に下味をつけてから冷凍しておけば、疲れて帰ってきた日もすぐに食べられます。
作り置きや下味冷凍を上手に使って、日々の食卓に豚肉を取り入れていきましょう。
まとめ
この記事では、豚肉の疲労回復効果やおすすめの食べ方についてご紹介しました。
- 豚肉に含まれるビタミンB₁、鉄、カルニチンには、エネルギーをつくり出し、疲労成分が溜まるのを防ぐはたらきがある
- 疲労回復効果を得るには、バランスの良い食事が1番
- ネギ類や酸味と一緒に食べることで、疲労回復の効果アップ
お肉に疲労回復効果があるからと言っても、お肉だけを食べていれば他の栄養素が不足してしまったり、脂肪の摂りすぎて肥満の原因になったり。味をつけて食べる場合には食塩の摂り過ぎにもつながります。
疲労回復には、何を食べるかではなく、色々な食事を組み合わせて、炭水化物とタンパク質、それから脂質の三大栄養素をバランスよく食べることが大切です。
そうした中に豚肉を取り入れて、疲れにくい身体をつくっていきましょう。