豚肉は実用性があるため、最も人気のある肉のひとつとして知られています。家庭の料理で使う機会も多く、豚肉をスーパーや専門店で買うこともしばしばです。
豚肉を買った後は、冷蔵庫や冷凍庫で保存している人がほとんどかと思われます。ただ、豚肉をうっかり常温で放置してしまった経験は、誰しもがあることでしょう。
そこで、豚肉を常温で放置するのは実際どうなのか。どれくらいの時間であれば常温で放置しても大丈夫なのか。また、豚肉が腐ってしまった時はどのように見分けられるのか。
今回は、豚肉におけるこれらの疑問を解消していきます。
豚肉を常温で放置できるのは1時間が目安!
豚肉を常温で放置するのは実際どうなのでしょう。
実は、豚肉を常温で放置すると、食中毒菌や寄生虫が増加していくことで豚肉は腐ってしまいます。
とはいえ、スーパーから家に帰っている時や、豚肉をうっかり冷蔵庫に入れ忘れたときなど、豚肉が常温で置かれている時間は存在します。
豚肉を常温で4時間放置してたんやけど、セーフですか?豚肉に詳しい人がいたら教えてください
— れたす (@_re121_) November 15, 2021
気温や湿度によって左右されますが、豚肉を常温で放置できるのは1時間程度です。
それ以上常温で放置してしまうと、豚肉は腐ってしまい、お腹を壊す危険性が高まっていきます。
しかし、常温で放置できる時間はあくまで目安です。実際にその豚肉を食べれるかどうかは、自分の目で判断するようにしましょう。
豚肉が腐っている時の見分け方は記事の後半で説明します。
豚肉を常温で保存するのはNG
基本的に、豚肉を常温で保存するのはNGです。
豚肉の内臓や血液には、サルモネラ菌やリステリアといった食中毒菌や、トキソプラズマやトリヒナなどの寄生虫が含まれています。
たとえ鮮度のよい豚肉であっても、常温のような暖かい場所だと食中毒菌や寄生虫は急激に繁殖してしまいます。
豚肉は牛肉などに比べても食中毒菌や寄生虫が多いです。
食中毒に感染すると、嘔吐・下痢・腹痛・発熱などを発症してしまうため、豚肉を常温で保存することはやめましょう。
腐った豚肉は色・におい・触感で見分けられる!
腐っている豚肉には、色・におい・触感に変化が表れます。それぞれの点から簡単に見分けることができるので、ぜひ覚えていきましょう。
豚肉が緑や灰色に変色したら注意!
鮮度の高い豚肉はピンク色や赤色をしています。一方、常温でしばらく放置した豚肉は緑や灰色に変色していきます。
変色してる豚肉食べたら腹壊した
— 五平餅 (@SSBU_metakasu) September 8, 2021
中には茶色や黒に変色することもあるようです。
このように、赤色から変色していまった豚肉はすでに腐っているので、たとえ常温放置で1時間経っていなくても処分しましょう。
豚肉は腐るとにおいがキツくなる
豚肉は常温で放置しておくと、徐々にキツいにおいがしてきます。具体的に、豚肉が下のようなにおいになったら腐っていることが分かります。
- 気持ち悪い臭い
- 鼻にツンとくる臭い
- アンモニアのような臭い
- 酸っぱい臭い
- 生ごみのような臭い
- ヨーグルトが発酵した臭い
豚肉からこれらのにおいがしたらお腹を壊す危険性があるので、処分することをおすすめします。
また、においに鈍感で判別がつかない方は、実際に豚肉を加熱してみましょう。腐った豚肉のにおいは加熱することでよりキツくなります。
傷んだ豚肉の表面はネバネバしている
触感でも豚肉の状態は判断できます。豚肉はしばらく常温で放置しておくと、表面にぬめりが出てきます。
実際に触ってみると、豚肉の表面がネバネバしていたり、豚肉の表面から糸を引いています。
たとえ色やにおいに問題がなくても、表面がネバネバしている豚肉は廃棄してしまいましょう。
実は、傷みが進んでいる豚肉を判別する方法があります。
トレイが血でにじんでいる豚肉は黄色信号!
これまで紹介した3つの変化は、既に腐ってしまった豚肉を判別する見分け方です。一方で、豚肉が傷み始めた状態を判別する方法もあります。
豚肉のトレイの中を見てみましょう。豚肉の血や水分がにじみでていませんか。
もしトレイに血や水分がにじんでいる場合、その豚肉は傷み始めていると分かります。
このような状態の豚肉はまだ食べることができます。すぐに調理して美味しく食べてしまいましょう。
まとめ
食中毒の危険性が高まるため、豚肉を常温で保存するのはNGです。ただ、うっかり冷蔵庫に入れ忘れてしまうこともあります。
目安として、1時間までなら豚肉を常温で放置しても大丈夫であることを覚えておきましょう。ただ、季節によっては豚肉がより早く傷んでしまうこともあります。
そのようなときは、豚肉が緑や茶色に変色していないか、においや触感に異常がないか確認する必要があります。もし豚肉の状態が悪ければ、たとえ1時間経っていなくても処分しましょう。
美味しく安全に豚肉を食べるため、腐った豚肉の見分け方も含めて頭に入れておきましょう。