皆さんは生肉を冷蔵庫、冷凍庫どちらで保存していますか。
私は、まとめて一度に買い物をしてしまう事が多いので、お肉類は全て冷凍保存をしています。
しかし、冷凍保存すると「今すぐ使いたい」という時に、解凍に時間がかかったり何かと面倒なんですよね。
ただ、冷蔵庫で長期保存が出来たら、楽だし便利ではあるけど品質が気になるところです。
また、そもそも”冷蔵庫でどのくらい保存できるのか知らない”って方も多いのではないでしょうか。
今回は冷蔵庫での生肉の保存期間や保存方法についてご紹介していきたいと思います。
工夫次第で冷蔵保存でも品質を保ちながら保存することができますよ。
方法を覚えて、効率よく冷蔵保存を活用しましょう。
生肉の保存期間は冷蔵庫でどのくらい?形や種類で変わるってホント?
生肉には、鶏肉、豚肉、牛肉と様々な種類がありますが、種類によって保存期間は変わるのでしょうか。
基本的に、水分を多く含んでいるお肉ほど保存期間は短くなるのだとか。
そのため、「①鶏肉⇒②豚肉⇒③牛肉」の順に保存期間は短いとされています。
また、お肉の形状によっても保存期間は変わります。
形別では「ひき肉⇒薄切り肉⇒角切り肉⇒厚切り肉⇒かたまり(ブロック)肉」の順に傷みやすいので覚えておきましょう。
↓こちらの表を参考にしてみると分かりやすいですよ。
【種類別:冷蔵保存の目安】
出典:https://lidea.today/articles/
ひき肉は、酸素に触れる面積が多いので、最も傷むスピードが速いとされています。
可能であれば、種類に関係なく、当日に食べてしまった方がいいでしょう。
■鶏肉■ 鶏肉は、なるべく買った次の日までには消費した方が安心です。 水分量の多い鶏肉は、品質も最も落ちやすいので保存期間には特に気をつけましょう。 ■豚肉■ 購入後2,3日経ったら消費するように心がけましょう。 豚肉は内側から傷み始めるので、見た目からは判断しにくい場合があります。 あまり過信しすぎず早めの消費が◎です。 ■牛肉■ 購入後3,4日を目安に消費しましょう。 牛肉は、最も水分量が低く傷みにくいとされているお肉です。 ブロック肉は、最大5日持つとも言われています。 しかし、形状によって保存期間が異なります。 確認しつつ、品質の良い内に美味しく食べてしましょう。 |
ただ、冷蔵保存は冷凍保存に比べるとどうしても品質が落ちやすくなります。
品質を守るためには、買ったらすぐに冷蔵庫に入れることが大切です。
また、保存方法や冷蔵庫内の環境を適切にしていくことでお肉の保存期間を最大限に活かせますよ。
適切な保存方法と手順で品質を保とう!
ここからは、生肉を冷蔵保存する方法と手順4つをご紹介します。
「買ったお肉がすぐに傷んでしまった」とならないためにも、適切な保存方法と手順で保存しましょう。
1.お肉はしっかりと水気を拭き取る
2.空気が触れないようにラップで包み込む
3.更にシッパー付きの保存袋で密閉すれば◎
4.チルド室・パーシャル室などの低温室で保存
1.しっかりとお肉の水気を拭き取る
冷蔵保存する際は、水気をキッチンペーパーなどでしっかり拭き取りましょう。
生肉は水分が多いと傷みやすく、お肉から出るドリップを放置していると細菌が発生する原因にもなってしまいます。
しっかりと拭き取ることで、お肉を良い状態で保存できますよ。
中には、キッチンペーパーで包み込みそのまま保存する方もいるようです。
余談ですがハムや肉を保存する場合
キッチンペーパーでくるんで
ラップをして保存します。
汁を吸うので多少長持ちします。 pic.twitter.com/L8szt7Q2ib— 支部長@アーモンドアイ (@enosuisupporter) May 23, 2020
2.空気が触れないようにラップで包み込む
水気を拭き取ったら、空気に触れないようにラップで包みましょう。
空気が触れると酸化しやすくなります。
また風味の低下やカビ、細菌の発生にもつながるので気をつけましょう。
この時小分けにする事で、調理時に使いやすく便利ですよ。
3.更にジッパー付きの保存袋に入れて密閉する
ラップで包み込んだ後、更にジッパー付きの保存袋で密閉すれば完璧です。
ラップだけだと、密閉が甘くなってしまう場合があります。
隙間ができてしまうと意味がないので、二重で保存すると安心ですよ。
保存袋で二重にする場合も酸素が入らないように、空気を抜きながら密閉しましょう。
保存には少し手間がかかるかもしれませんが、そのひと手間で全然違いますよ!
4.チルド室などの特定の低温室で保存する
冷蔵庫で保存する場合はチルド室で保存しましょう。
チルド室は冷蔵室よりも設定温度が低い約0℃に設定されており、食材を凍り始める寸前で保つことができます。
なので味や食感、品質を保ちながら保存することができますよ。
また扉付きで分けられた空間なので、外気に左右されやすい冷蔵庫内でも適切な温度で保管できます。
SNSでは、「チルド室は何を入れるの」なんて声も見られたので、知らなかった方は是非活用してみましょう。
冷蔵庫のチルド室って何入れるのが正解?
買って1年経つけどバターとコンソメしか入ってない…と言うか入れたことないんだけど😂— おまめ☺︎ (@omame807) December 12, 2018
今更だけどチルド室って何入れるんだ
— ちゃぴ(164cm)のネクタイ (@carbon_twelve) April 28, 2020
また、もし自宅の冷蔵庫にパーシャル室が設けられている場合は、チルド室よりも適しているのでそちらに入れた方がいいでしょう。
パーシャル室とは、約-3℃に温度が設定されており、若干凍結した状態で保存する事ができます。
冷凍に近い状態で品質を保ちながら保存ができますし、解凍に時間もかからないのでおすすめですよ。
冷蔵庫の場所を正しく把握しておこう!
私もそうなのですが、実は”冷蔵庫の場所を把握できてない”っ事ありませんか。
適当になっていると、お肉の品質を保つ上で非常にもったいない事をしているかもしれません。
もし、「そうなってたな」と感じた方はこちらを参考に保存場所について考えてみましょう。
先ほど出てきた「チルド室やパーシャル室ってここか」と改めて思った方もいるのではないでしょうか。
お肉を最大限いい状態で保つためにも知っておきましょう!
実践すれば保存期間が延びる!?冷蔵保存のコツ!
とにかく”保存期間が短い”イメージの冷蔵保存。
しかし、使い勝手を考えると”やっぱり冷蔵庫で保存したい”と考える方も多いのではないでしょうか。
ちょっとしたひと手間で、保存期間が延びたら嬉しいですよね。
ここからは、冷蔵での保存期間を延ばすコツをご紹介します。
下味をつけてから冷蔵保存
下味をつけると保存期間を延ばす事ができます。
調味料に含まれているアルコールや酢、塩には細菌の繁殖を抑える効果があるからです。
下味をつける事で最大5日ほど延ばすことができると言われています。
時間のある時に仕込んでおけば、焼くだけでOK。
忙しい毎日の味方になってくれますよ。
最近のご飯は
お腹に優しいもの時間がある時に
作り置きしたり鶏胸肉に下味つけて保存してる☺️✨
食べる時は焼くだけ〜✨
楽ちん😉⭐️ pic.twitter.com/XD0g67xtr8— 彩♪ (@aya_irodori1130) July 29, 2021
加熱してから冷蔵保存
生肉で保存するより、焼く茹でる、蒸すなど加熱する事で保存期間も長持ちします。
なぜなら、加熱するとお肉についた細菌なども死滅するので傷むスピードを抑える事ができるからです。
加熱する際はしっかり火を通しましょう。
私も子供のお弁当などで作り置きをする事があります。
調理しておくと何かと便利ですよ。
ただ、できる限り調理後は2,3日経ったら消費するようにしましょう。
冷蔵庫での保存は扉の開閉が頻繁で、温度も変化しやすいため細菌が増えやすい環境であることは否めません。
加熱しているからと安心していると、食中毒などを引き起こす可能性もあるので注意しましょう。
↓中にはこのような勇気のある方もいましたが、臭いや食感など違和感を感じた場合は絶対にやめておきましょう。
【検証】
低温調理をした鶏胸肉は冷蔵保存で何日いけるのか?
9日目大丈夫👌
だけど今日でお肉無くなっちゃうから検証終了。 pic.twitter.com/14t8ryOCFF— おさむさん (@osamoony) April 25, 2021
無理はしないようにしましょう。
生肉の保存には冷蔵庫内の環境にも注意しよう!
品質を保ちながら冷蔵保存をするには、これまでご紹介してきた適切な保存方法やコツを実践する事が大切です。
しかし、それも冷蔵庫内の環境が整っていなければ、その力を最大限に発揮する事ができません。
ここからは、冷蔵庫内の環境で気をつけたい2点をご紹介します。
冷蔵庫は詰め込みすぎない!
冷蔵庫内は詰め込みすぎないようにしましょう。
冷蔵庫は冷気を対流させる事で庫内の温度を適正に保ち、食材を冷やすことができます。
しかし、冷蔵庫に食材を詰め込みすぎると冷気が均等に流れ込まず、冷蔵庫も冷えにくくなります。
冷蔵庫が正常に動けるよう、可能な限り冷蔵庫の中身は5~7割程度に収めるようにしましょう。
買いすぎも事前に防げますよ。
収納する際は、冷気の吹き出し口をふさがないように注意しましょう。
定期的に冷蔵庫を清潔にしよう!
また、定期的に冷蔵庫を清潔にしましょう。
細菌が住みにくい環境を作れば、お肉の品質を守る事ができます。
月に1度こまめにアルコール消毒などをすることで冷蔵庫を清潔な状態に保つことができますよ。
また、多くの細菌は、-15℃で活動がストップしますが、10℃になると徐々に増殖していきます。
冷蔵庫の温度は約3℃なので、ちょっとした温度変化ですぐに細菌が住みやすい環境になってしまいます。
そうなればお肉の品質を保てませんよね。
更に常に頻繁に開け閉めをする冷蔵庫は、どうしても温度が安定しません。
”冷蔵庫は開けたらすぐ閉める”、”温かいものは冷やしてから入れる”など温度を変動させないように気をつけましょう。
まとめ
今回は、生肉の冷蔵保存期間や保存方法についてご紹介してきました。
「生肉の冷蔵保存期間」
・鶏⇒豚⇒牛の順に短い
・形状によっても保存期間は変わる
「適切な保存方法と手順4つ」
1.水気を拭き取る
2.ラップで包む
3.ジッパー付きの保存袋で二重保存
4.チルド室などの低温室に保存が◎
★冷蔵庫の場所を把握しておこう
「冷蔵保存のコツ」
・下味をつける
・加熱する
「冷蔵庫の環境も大切」
・詰め込みすぎない
・定期的に冷蔵庫を清潔にする
生肉は水分量で保存期間が変わってくる事、形状によっても違う事が分かりました。
また、冷蔵保存は何となく保存期間が短いようなイメージでしたが、適切な保存方法や事前の加熱、下味で全然変わってきます。
私は今まで”購入したらとりあえず、冷凍に”でしたが、解凍の手間を考えると数日で食べてしまうものは冷蔵保存の方がいいなと感じました。
ただ、どうしてもすぐ食べられないものに関しては冷凍保存の方が安心かもしれません。
皆さんも良いなと思った点は是非参考にして、用途に合わせて冷蔵保存も活用してみてください。