家庭でよく使われるお肉といえば豚肉と牛肉です。私も料理をするときに豚肉や牛肉を使用しています。
そのような豚肉や牛肉を長期保存するために、ラップに包んで冷蔵庫や冷凍庫の中に保存している方も多いことかと思われます。しかし、保存していた肉が豚肉か牛肉か分からなくなってしまったことはありませんか。
豚肉と牛肉は味や栄養において大きく異なりますが、それぞれの肉の見た目は結構似ています。もちろんパッケージを見ればすぐに判別がつきますが、冷蔵庫や冷凍庫に保存しておくと混ざってしまうこともあります。
豚肉と牛肉はどのように見分けることができるのでしょうか。判別がつかなくなってしまった時でも、見分け方さえ知っていれば安心ですよね。
今回は、豚肉と牛肉の見分け方や、それぞれの肉の色の違いについて紹介していきます。
豚肉と牛肉は色で見分けられる!
豚肉と牛肉の見た目にはどのような違いがあるのでしょうか。
冷凍された牛肉と豚肉の見分け方が分からん
— 53s (@sayaichiroex) August 17, 2017
やはり豚肉と牛肉を見分けるのに核心となるのは色でしょう。主な違いとして3つ挙げられます。
- 赤身と脂身の割合
- 赤色や白色の濃淡
- 赤色と白色の違いがはっきりしているか
豚肉と牛肉はどちらも赤色と白色をしていますが、豚肉は脂である白い部分が多く、牛肉は赤身である赤い部分が多いです。
また、豚肉はピンク色のような淡い赤色と薄い白色をしています。どちらの色も同じような色合いをしているのが特徴です。
一方、牛肉は鮮やかな赤色と濃い白色をしています。豚肉に比べて、赤身の色と脂身の色の違いがはっきりしているのが特徴です。
赤身と脂身の割合や、赤色・白色の濃淡、色の違いがはっきりしているかどうかなど、さまざまな観点から豚肉と牛肉を見分けることができます。
豚肉は淡い赤色と薄い白色!
豚肉はピンク色のような淡い赤色と薄い白色をしています。脂身である白い部分が多いことも特徴です。上の写真を見ると、淡い赤色と薄い白色は同じような色合いをしていることが分かります。
ただ、豚肉は部位によって色は多少異なっており、首・肩・ももなどの部位はやや濃い色をしています。
鮮度の高い豚肉はピンク色
スーパーで売っている豚肉の中でも、鮮度の高い豚肉はピンク色と白色をしています。
また、鮮度の高い豚肉には光沢があり、肉汁が出ていないのが特徴です。スーパーに行った時はこのような豚肉を買うことをおすすめします。
一方で、豚肉は傷み始めるとと薄暗い色・沈んだ色になってきます。さらに傷んでくると、豚肉は緑色や灰色に変色していきます。この状態になると安全に食べることができないので、思い切って処分してしまいましょう。
牛肉は鮮やかな赤色と濃い白色!
牛肉は鮮やかな赤色と濃い白色をしています。肉である赤身の部分が多いことも特徴です。
上の写真を見ると、肉の赤色と脂身の白色の違いははっきりとしていることが分かります。スーパーで牛肉を買うときも、赤身と脂身の部分の境がはっきりしているものを選びましょう。
牛は年を重ねるにつれて肉の色が濃くなってきます。そのため、まだ成長しきっていない子牛の肉は豚肉と似たような淡い赤色をしています。もしひと目で判断できない時は、赤色と白色がはっきり分かれているか確認してみましょう。
牛肉の脂身は豚肉に比べてより濃い白色をしているため、たとえ赤身の色が似ていても見分けることができます。
牛肉は本来黒っぽい色をしている
知っている方もいるかもしれませんが、牛肉は本来黒っぽい色をしています。では、なぜ私たちが知っている牛肉は鮮やかな赤色をしているのでしょうか。
実は、空気と触れ合うことで赤色に変色しているのです。牛肉の中のヘモグロビンが酸素と結合することで、牛肉は赤くなっていきます。
そのため、私たちがスーパーやレストランで見かける牛肉は赤い色をしています。
牛肉の中身が黒色だったりすることもありますが、精肉店で切り出した肉が黒いのは新鮮な証ともいえます。
しかし、スーパーの店頭で赤くなった後に黒く変色している場合は古くなっている可能性もあるので注意が必要ですね。
また、傷んだ牛肉は茶色になっていくので、このような色の肉を見つけたら、牛肉かどうか見分ける前に処分してしまいましょう。
牛肉の色の変化について詳しくはコチラをご覧下さい
こんな経験はありませんか。買ったばかりの牛肉が鮮やかな赤色ではなく黒や茶色に変色している。 私も子供の頃に買っ…
まとめ
豚肉と牛肉は、「赤身や脂身の割合」「赤色や白色の濃淡」「色の違いがはっきりしているか」といった観点から見分けることができます。
豚肉は脂身となる白い部分が多く、淡い赤色と薄い白色をしているため、それぞれの色は同じような色合いをしています。
牛肉は肉である赤身の部分が多く、鮮やかな赤色と濃い白色をしているため、それぞれの色の違いははっきりとしています。
これを知っていれば、冷蔵庫や冷凍庫で牛肉と豚肉が混ざってしまった時でも安心です。