突然ステーキ肉が食べたくなり、焼いてみたはいいものの、硬くてイマイチ。その原因は調理前に肉を叩いていないからかもしれません。
肉を叩いて調理したいが、専用のミートハンマーが家に無い。そんな場合でも大丈夫です。どのご家庭にもあるような物で代用可能な物は沢山あります。
この記事ではミートハンマーの代用として使用できる物をいくつかご紹介。併せて使用方法とコツもご説明いたしますので是非ご覧ください。
この記事を読めば、新たにミートハンマーを購入する必要が無くなるかもしれません。突然必要になった場合でも、慌てずに対応することが出来る様になりますよ。
ミートハンマー代用品5選、使用方法とコツ
ミートハンマーとは肉を叩く際に使用する道具です。
肉の繊維を壊して柔らかくするのに重宝しますが、必須の調理器具ではないため所有していないご家庭もあります。代用可能なものを知っていれば、必要になった際でも困りません。
一般のご家庭で簡単に用意できるものの中から、代用可能なものをいくつかご紹介いたします。
麺棒
麺棒は主に柔らかい肉に使用するのに向いています。調理全般でも使用頻度が高く、所有しているご家庭も多いでしょう。柄の付いている物も多く、重さも丁度良いくらいなので扱い易いです。
ミートハンマーに比べて叩く面が広いため、叩き過ぎない様にして下さい。扱い安いということもあって、ついつい強く叩きがちなので注意が必要です。
- 使い方
麺棒の方にラップをするか、もしくは調理したい肉をラップで覆うようにして、上から叩きます。
ラップをすることで麺棒が汚れるのを防ぐことが出来ますが、衛生面も考慮して洗って乾燥させてから別の料理で使用するようにしましょう。
麺棒で叩く際は十分な空きスペースを確保してください。周りに物があると、衝突して破損させる可能性があります。
ビール瓶
ビール瓶は肉叩きの代用品として、使い捨ても効くので気軽に使用できます。側面で叩くのが怖い方は強度と厚みがある瓶底の部分を使うようにしましよう。
中身が空の状態のものを使用します。中を洗浄してから乾かせば匂いも気になりません。
- 使い方
飲み口側の細くなっている方を掴んで瓶の底で判子を押す要領で叩くようにします。底の部分をラップで包んで輪ゴムをすれば衛生面も問題ありません。
硬い場所にぶつけてしまわないように注意しましょう。瓶が割れると危険です。
調味料の容器、ジャムの瓶など
ジャムの瓶や調味料を使い終わった後の容器は肉叩きとしても使えます。使用する物はガラス製のものが、厚みも重さもちょうど良いです。
特にジャムの瓶は小さめで掴みやすく、手の小さい方でも扱いやすいのでオススメです。こちらもビール瓶同様に使い捨てることができるので、お手軽に使用できます。
何回か使用する場合は内側も外側も洗浄しておくとよいでしょう。
- 使い方
瓶底をラップで包んで、上から手をかぶせて掴むようにして叩きます。瓶底は平らな物を選びましょう。
落下させないように注意してください。ジャムの瓶は小さいため手からすり抜けることもあります。
包丁の背
包丁の背を使って叩く方法はもっとも簡単な方法の一つです。どのご家庭もあるので、すぐに試すことができます。常にキレイに洗ってあるのであれば、衛生的にも問題はありません。
- 使い方
包丁の背を肉に向けてトントンと軽めに叩きます。肉との接地面が少ないため、力の入れ過ぎに注意しましょう。繊維が潰れ過ぎてしまいます。
均等に叩くには碁盤のマスをイメージして、縦横に線を描くように叩くと良いでしょう。
間違っても包丁の上に手を添えないでください。刃が上を向いているのでケガをしてしまいます。
手のひら
手のひらを使うという方法もあります。効果はそれほど高くは無いのですが、ヒレ肉や鶏肉などの肉質の柔らかいものには使える手段です。肉叩きを行う前にしっかりと手を洗って清潔にしておきましょう。
- 使い方
手の平で叩くと良いです。硬い肉などは無理をせずに別の方法を頼るようにしてください。
アドバイス
濡らした布巾を下に敷くと、まな板のズレを防止できてます。何も敷かないと叩いた際にガタガタと音を立て、まな板が動いて作業がしづらいです。
均等に叩くためには片面だけでなく、ひっくり返して反対側も叩いてあげましょう。
叩き過ぎも良くありません。水分が流れ出てしまってジューシーさが損なわれるので、程々にしておきましょう。
肉を叩くことで得られる効果
肉を叩くことによって、様々な調理の補助効果を得ることができます。
- 反り返りや縮むのを防ぐ
- ムラなく火が通る
- 下味が染み込みやすくなる
- 火を通した際に柔らかく仕上がる
筋を破断させることによって反り返りや縮むのを防ぐことができます。叩いて厚みを均等にすれば火を通しても熱がムラなく伝わるので、仕上がりの見た目もキレイになります。
さらに、筋原線維が破壊されることでタンパク質が凝固しづらくなり、熱を通しても柔らかくなります。その他にも下味や香辛料などが浸透しやすくなるという効果も期待できます。
叩く以外でも柔らかくする方法がある
実は叩く以外でも肉を柔らかくする方法はいくつか存在します。筋切りもその内の一つです。硬い筋を先に破断させておいて肉叩きの方法と合わせると、より高い効果が期待できます。
こちらの動画で包丁を使った筋切りのやり方を紹介しておりますので参考にしてみてください。
ミートテンダライザーを使用するというのも一つの手です。筋を綺麗に断つことで、反り返ったり縮んだりするのを防ぐことができます。
ウォームタイム Warm time 肉筋切り器 ミートテンダライザー
漬け込んで柔らかくする方法もあります。こちらの記事でご紹介していますので、気になった方は是非ご覧になってみてください。
お肉って火を通すと、どうしても硬くなりがちですよね。柔らかく調理する方法は多々ありますが、煮込む方法は長時間火…
ミートハンマーの種類と特徴
肉を叩くことで色々な効果が得られることも分かったところで、本格的な専用のミートハンマーが欲しくなった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実はダイソーなどの100均にもミートハンマーは売っています。そちらから先に試してみるのも良いでしょう。
ここからは厳選したミートハンマー2種類をご紹介いたします。どちらも多機能で万能です。
タイガークラウン PH肉叩き 大
先端がキューブ型になっており、4面がそれぞれ形状が異なっていて様々な肉に対応が可能です。
2種類のギザ面に加えて、平面と筋切り用の突起面も備わっており、分厚い肉から薄い肉までこれ1つで全てこなす、お得なミートハンマーとないっています。
また、アルミダイキャスト製なので軽量かつサビに強いのも良い点です。
- 重量:365g
- 材質:アルミダイキャスト
ARCLAND PRO SERIES 肉たたき 筋切り用
アークランドサカモト PRO SERIES 肉たたき 筋切り用
こちらも4種類の機能がある4面タイプ。ギザ面が2つと筋切り面が2種類あります。なんと言っても特徴は大きな斧型の筋切面。これならしっかりと筋を断ち切ることができます。
本体部分はアルミダキャスト製で軽量なため、扱いやすいのも特徴です。
- 重量:146g
- 材質:アルミダイキャスト
まとめ
- 肉を叩くのに使用できる物は5種類ある
- 麺棒
- ビール瓶
- ジャムの瓶
- 包丁
- 手の平
- 肉は叩くことで多くの調理補助効果が得られる
- ミートハンマーは多機能な万能型もある
さいごに
ミートハンマーに代用可能な物は沢山ありました。どれも簡単に用意できる物、もしくは既に家にある物なので、ミートハンマーそのものは必要ないのではとさえ感じます。
ですが専用の道具というのは効果も高く、効率も良くて扱いやすいものです。一度本格的なミートハンマーを購入してみるというのも悪くないかもしれません。
以上となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。