こんな時ありますよね。今日は使わないけど安いから買いたい。と思っても値引きされている鶏肉はほとんど消費期限が近い。
こんな時、重要になるのが「冷蔵庫で何日、日持ちするのか」です。
筆者も、調理した鶏肉であれば数日間冷蔵庫で保管しますが、生の鶏肉を保管する場合は少し怖いです。
そこで今回は鶏肉が冷蔵庫で何日、日持ちするかについてご紹介します。また合わせて「鶏肉の食べてはいけないサイン」についてもご紹介します。
鶏肉は冷蔵庫で2日持つ
鶏肉は冷蔵庫で2日程度日持ちします。
また、下味をつけることでさらに長持ちさせることもできます。
ですが、注意が必要で、保存方法を間違えると1日で傷んでしまう場合もあるんだとか。
下記では「保存方法」についてご紹介していますのでぜひご覧ください。
鶏肉に下味を付けて冷蔵保存することで長持ち!?
下味を付けることで保存期間を伸ばすことができます。
鶏肉が長持ちする理由は鶏肉の水分が調味料に移動することにより菌の繁殖を抑えることができるためです
下味には「酒」「塩」「みりん」を使用します。このほかにも下味の付け方はたくさんありますのでぜひ調べてみてくださいね。
「酒」「塩」「みりん」には下記の効果があるそうです!
- 「塩」肉の嫌なにおいを抑える効果
- 「酒」肉を柔らかくする効果
- 「みりん」素材を引き締め、コクと品の良い甘味をプラスする効果
鶏肉の部位と日持ちについて
鶏肉は部位によって多少ではありますが日持ちする日数が異なります。
鶏肉が傷むのは主に「空気に触れる」ことが原因です。
空気に触れると酸化し鶏肉が傷みます。
一番傷みやすいのはひき肉!
- 鶏ひき肉は冷蔵庫で1日~2日、日持ちする
- 鶏もも肉と鶏ひき肉は冷蔵庫で2日、日持ちする
- ささみは冷蔵庫で3日~4日、日持ちする
ひき肉は最も表面積が広いため一番空気に触れやすいです。そのため一番傷みやすいと言えます。
鶏ひき肉は冷蔵庫で1日~2日保存できますか、それ以降は傷んでいる可能性もありますので十分ご注意ください。
続いて、鶏むね肉、鶏もも肉ですがこちらは2日程度冷蔵庫で日持ちします。
最後に鶏ささみですが、ささみは他の部位に比べて脂が少ないため多少傷みにくいです。
しかしどの部位も「消費期限は短い」ため早めの消費をおすすめします。
鶏肉を冷蔵庫で保存する方法は?
ポイント
ポイントは以下の二つです。
- 鶏肉を空気に触れさせない
- できるだけ温度の低いところで保存する
鶏肉の冷蔵庫での保管の仕方
①トレイから必ず出して保存
鶏肉は空気に触れると酸化しはじめ、傷みます。できるだけ空気に触れないようにするために冷蔵庫で保存する際はトレイから出して保存します。
②水分をしっかりふき取る
鶏肉の表面の水分もしっかりふき取りましょう。キッチンペーパーなどでしっかり水分を取り除きます。
③ラップで包む
空気にできるだけ触れないようにするためにラップでしっかりと包みます。鶏肉に空気が触れないよう、塞ぎ忘れのないように注意しましょう。
④保存袋に入れて保存
ラップに包んだらさらにジップロックなどの保存袋に入れます。
もちろん、空気を遮断する役目も果たしますが、ドリップなど水分が出たときに冷蔵庫内が汚れないするようにするためでもあります。
⑤密閉してチルド室、パーシャル室で保存
冷蔵室よりも温度が低いので鮮度を長く保つことができます。より冷えた場所で保管することでその分痛むのを遅らせることができます。
鶏肉を長期間保存したい場合は?
鶏肉を2日以上保存したい場合は、「冷凍」するようにしましょう。冷凍であれば3週間程持ちます。
新鮮なうちに冷凍することで鮮度を保ったまま保存できるのでおすすめです。
また、冷凍する際は鶏肉を丸々冷凍するのではなく、事前に1回に使う量に分けて冷凍することで使用するときに便利です。
調理した鶏肉は何日間日持ちする?
基本的には調理した日から2日持ちます。
冷蔵庫で調理済みの鶏肉を保存する場合は以下の3点を意識して冷蔵保存しましょう。
- 温度の低いチルド室で保存する
- 余熱をとり、冷ましてから冷蔵庫の中に入れる。
- できるだけ冷気がこもらないようにスペースに余裕をもって保存する。
基本的には調理する前の鶏肉を冷蔵庫で保存する際と同じです。
ポイントは「調理した鶏肉を冷ましてから」冷蔵庫に入れることです。
温かいまま入れると雑菌が繁殖する恐れがあるので注意しましょう。
味付けをすると1日消費期限が伸びる!
鶏肉に味を付けて冷蔵保存することで消費期限が1日程度伸びます。
- 鶏肉は通常冷蔵保存で2日~3日持ちます。
- 味付けした鶏肉は冷蔵保存で3~4日持ちます。
何で味付けするかによっても鶏肉の日持ち日数は変化します。
ショウガやにんにく、塩などで味付けした鶏肉は長持ちしますが味付けに卵などを使用すると反対に日持ちいないので注意しましょう。
作り置きで鶏肉と卵を使用した親子丼などの料理を作りたい場合は食べる直前に「調理した鶏肉」と「卵」を合わせるのがおすすめです。
消費期限ギリギリの時に活用したい鶏肉料理は?
「とにかく火を通す」ことで消費期限ギリギリのと鶏肉や消費期限の切れた鶏肉を食べることができます。
1日〜2日程度なら消費期限が切れても食べちゃいます!
じっくり加熱できる鶏肉料理
じっくり煮込む鶏肉料理
- 鶏肉の照り焼き
- 親子丼
- 鶏肉のトマト煮
鶏肉にしっかりと火を通すことができる料理にしましょう。煮込み料理はしっかりと火を通せるのでおすすめです。
私はよく親子丼を作るりますが、「鶏肉が余った時の一品」を決めておくと便利です。
消費期限の過ぎた鶏肉は食べることができる?
お店で販売されているものに記載の消費期限や賞味期限は短めに設定されているため1日程度であれば消費期限を過ぎていても大丈夫でしょう。
しかし、2日目からは注意が必要です。鶏肉の消費期限が過ぎた1日目から後述する「食べられないサイン」をしっかり確認することが重要ですが2日目以降に消費期限の過ぎた鶏肉を使用する場合は必ず確認するようにいてください。
3日以降は「食べられないサイン」に記載の悪臭やぬめりなどが出てくる可能性が高いです。食べないことおすすめします。
鶏肉の消費期限が切れて1日目
ドリップが出てきます。
匂いや味に変化はない場合が多いです。
鶏肉の消費期限が切れて2日目~3日目
ドリップが多くなります。
また味や食感にも変化がではじめ、ぱさぱさしてきます。
鶏肉の消費期限が切れて4日目~5日目
匂いに変化が生じます。悪臭を感じるかもしれません。また、ぬめりが出たりねばねばしてきます。
こうなると菌が繁殖してきています。
見た目に変化がなければ「濃い味付けにする」「よく火を通す」ことで食べることもできるそうですが、個人的には辞めたほうがいいと思います。残念ですが、早めに捨てましょう。
鶏肉の食べられないサインは?①-③
鶏肉の食べられないサインは「臭い」「見た目」「食感と味」の3つを確認しましょう。
鶏肉を定期的によく料理に使用する場合は覚えておくと便利です。食べられないサインはたくさんありますが「味」が変な場合は要注意です。気を付けましょう。
①鶏肉の食べられないサイン:臭い
異臭
- 酸っぱい匂い
- アンモニア臭
②鶏肉の食べられないサイン:見た目
- 鶏肉の色が灰色や緑色に変色
- 脂が黄色く変色
- カビが生えている
- 鶏肉の表面にぬめり、粘りがある
鶏肉は傷むとヌルヌル、ネバネバが生じ、糸を引くようになります。
- 水分が出る(ドリップ)
サラサラ下水のような水分ではなくドロドロした水分が出ます。
トレイのまま冷蔵保存している場合はトレイを傾けるとドロドロした水分が溜まっているのがわかると思います。
③鶏肉の食べられないサイン:食感と味
食感に注意が必要です。パサパサしていれば傷んでいる可能性があります。また、味は様々ですが、腐った肉を食べると「酸っぱい」「おかしい」などを感じるようです。
鶏肉の菌、カンピロバクターに注意!
カンピロバクターという細菌をご存じでしょうか。
カンピロバクターは鶏肉に生息している菌です。
鶏肉の加熱不足などで体内に入ると食中毒を起こします。症状としては「吐き気」「発熱」「頭痛」「腹痛」などです。
食中毒を起こすのはとても怖いですが、カンピロバクターは「熱」に弱いため鶏肉を75度以上で加熱することで死滅させることができるのです。加熱は最低でも1分、それ以上行えば大丈夫です。
鶏肉の中心部が75度以上を1分保つように加熱してください。ですので、5分以上加熱すれば問題ないでしょう。
そして冷蔵庫に入れて保管していた鶏肉ではカンピロバクターの数も増えている可能性があります。日にちをおけばおくほど危険性は増すので鶏肉の調理をする場合は「加熱をしっかりすること」が大事です。
まとめ
- 鶏肉は冷蔵庫で2日程度日持ちする
- 鶏肉の部位によって日持ちも日数は異なる
- 消費期限を過ぎた鶏肉は最低でも3日以内に食べる
- 【鶏肉の食べられないサイン】
- 悪臭
- 変色
- ヌメリ、ねばり
- ドリップ
- カンピロバクターに注意
今回は鶏肉が冷蔵庫で何日間日持ちするのかについてご紹介しました。
これは個人的な意見ですが、「調理した鶏肉」であれば5日程度は持つと思います。お弁当箱に入れる、食材が傷まないようにするシートなどを入れておくことでより日持ちすると思います。
調理する前の鶏肉は日持ちがあまりしないので冷凍保存がおすすめです。冷凍ですと1カ月くらいは持ちます。
冷蔵保存する場合は「2日」程度となっていますのでカンピロバクターに十分気を付け、日にちの経った鶏肉はしっかりと加熱調理して使用しましょう。