すき焼きや焼き肉などの高級なイメージのメニュー以外にも、ハンバーグや牛丼など手軽に食べられるメニューでも大活躍の牛肉。
安い時にまとめ買いした牛肉は、手早く食卓に出したりお弁当に入れたりできるように作り置きにしておきたいものです。
保存期間の長い冷凍での作り置きにポイントはあるのでしょうか。
牛肉の冷凍作り置きのポイントとレシピをお伝えしていきます。
この記事を読むことで、牛肉のメニューをもっと身近に簡単に楽しむことが出来るでしょう。
牛肉を冷凍するメリット・デメリット
生の牛肉を冷凍するメリットしては、長期保存できるということがあげられます。
生の牛肉を冷蔵保存した場合には保存期間は3~4日なのに対し冷凍保存した場合には1か月程度と、大幅に保存期間を延ばすことが出来るのです。
生の牛肉を保存する場合には、冷蔵、冷凍、いずれも小分けにして、空気に触れさせないようにパックなどに入れましょう。
冷凍するデメリットとしては、冷凍焼けしたり、食感が変ったりするということです。
牛肉の中の水分が凍るときに、少しですが周りの組織を傷つけてしまいます。
ですが、牛肉を先に調理してから冷凍したり、他の材料と漬け込んだりして冷凍することで食感の変化を避けることが出来るのです。
以降の項目で冷凍するのに適している牛肉作り置きレシピ、昨今人気の下味冷凍レシピもご紹介していきまので参考にしてくださいね。
牛肉冷凍作り置きの3つのポイント
あらかじめ調理して冷凍保存したり、下味をつけて冷凍保存することで食卓に出す時間が少なく手間も省ける牛肉の冷凍作り置き。
上手に作るポイントを3つ挙げました。
- 冷凍に不向きな食材を具に使わない。
- マヨネーズは分離してしまうため使わない。
- 牛肉のうまみが増す食材と組み合わせる。
<冷凍に不向きな食材>※冷凍すると食感が変わってしまうため
- 豆腐
- こんにゃく
- 生野菜
- タケノコやフキ
- 固形のイモ類
- 卵など
<牛肉と合わせるとうまみが増す食材>※牛肉の持つイノシン酸と合わせるとうまみが増すグルタミン酸を含む食材
- 玉ねぎ
- キャベツ
- ほうれん草
- にんじん
- 昆布類
- キノコ類など
牛肉冷凍作り置きレシピ3選
1つ目にご紹介するのはレシピは調理してから冷凍保存する、煮込みハンバーグです。
食事のメインにも、お弁当にも使える人気レシピと言えるでしょう。
1.煮込みハンバーグ
<材料>(小さめ6個分)・ハンバーグ分
牛ひき肉 300g
塩コショウ 各少々
片栗粉・水 各大さじ2杯
卵 1個
ナツメグ 少々
玉ねぎみじん切り 1個分・ソース分
砂糖 大さじ1杯
水 大さじ3杯
ケチャップ 大さじ4杯
ウスターソース 大さじ2杯
<作り方>
- ハンバーグ分の材料をすべてボウルに入れて混ぜ合わせる。
- 粘りが出るまでこねて、6等分して冷蔵庫で1時間寝かせる。
- フライパンに油(分量外)をしき、ハンバーグをのせ強火で熱し、焼き色がついたら裏返す。
- 中火で蓋をして5分間蒸し焼きにする。
- 一旦フライパンの火を止め、ソース分の材料を加える。
- 強火にして、フライパンをゆすってハンバーグにソースを絡めながら2分間煮て出来上がり。
※ハンバーグのたねは、1時間寝かせることで焼いても縮むことなく肉汁が封じ込められて美味しくなります。
※冷凍してからの保存期間はひき肉は傷みやすいので約2週間です。
2つ目、3つ目は、下味冷凍の作り置きレシピです。
しっかりとした味でスタミナ満点のご飯にあうレシピになります。
2.チンジャオロース
<材料>(約2人分)
牛こま切れ肉 200g
ピーマン 4個
にんじん 3分の1本
玉ねぎ 2分の1個
ごま油 大さじ2分の1杯
片栗粉 大さじ1杯
砂糖 小さじ2杯
水 小さじ2杯
・調味料
しょう油
オイスターソース
こしょう 少々
<作り方>
- 牛肉、ピーマンは細切り、にんじんはできるだけ細くせん切りに玉ねぎは薄切りにする。
- ジップロックに牛肉と片栗粉、砂糖、水を入れてよくなじませる。
- なじませた2.にピーマン、にんじん、玉ねぎ、調味料を入れもみこむ。
- 作り置きの場合はこの状態で冷凍する。
- 調理はフライパンにごま油をしき、漬け込んだ材料を冷蔵庫解凍して中火でほぐしながら炒めて出来上がり。
漬け込み冷凍した牛肉の保存期間は約1か月です。
3.プルコギ
<材料>(約3人分)
牛こま切れ肉 200g
玉ねぎ 2分の1個
にんじん 3分の1本
・調味料
しょう油 大さじ2杯
砂糖 大さじ2杯
酒 大さじ1杯
みりん 大さじ1杯
ごま油 大さじ1杯
すりおろしにんにく(チューブでも可) 小さじ2杯
小ねぎ 少々
いりごま 少々
<作り方>
- 牛肉は細切り、玉ねぎは薄切り、にんじんはできるだけ細せん切りにする。
- ジップロックに1.と調味料を入れてよく混ぜてもみこむ。
- 作り置きの場合はこの状態で冷凍保存する。
- 調理はフライパンに油(分量外)をしき、漬け込んだ材料を冷蔵庫解凍して中火でほぐしながら炒めて出来上がり。
※炒める際に材料から水分が多く出てしまった場合は強火にして飛ばしてください。
食べる直前にサッと調理することでアツアツの出来立てを食べることが出来るので時短技を使っているとは思わせませんね。
↓こちらの動画では、下味冷凍した牛肉を電子レンジ調理しています。
洗い物も少なくすんで助かります。
牛ハラミ12㎏ 下味冷凍!
柚子胡椒醤油漬
みそマヨ
すき焼き
ケチャソース漬
中華にんにく味
牛丼
牛肉と舞茸の柔らか煮
牛肉とキャベツの味噌漬
ケチャップ漬
エスニック蒸し
赤ワインマリネ
プルコギ#料理好きな人と繋がりたい#Twitter家庭料理部#お腹ペコリン部#おうちごはん#料理記録#自炊 pic.twitter.com/6ru6EmOSqe— ちゃま@エンゲル係数高め (@600W10min) September 25, 2021
下味冷凍の達人がいますね。
牛肉の冷凍作り置きをお弁当に使う時のポイント
牛肉の冷凍作り置きをお弁当用に使う時のポイントを、調理してから冷凍した場合と、下味冷凍した場合に分けてお伝えします。
<調理してからお弁当用に冷凍保存するときのポイントを3つ>
- 粗熱をしっかりとる。
- できるだけ空気に触れさせないように密閉容器に入れる。
- お弁当に使う一回分ずつの量で保存する。
煮込みハンバーグのようにソースがあるものは、ソースも具材と一緒に容器に入れてください。
<下味冷凍した作り置きをお弁当用につくるポイント>
- 漬け込み冷凍することで、味がしみ込んで具材も柔らかくなるのでご飯に合うおかずに適している。
- 材料を入れたジップロックに菜箸などでお弁当一回分量で溝を入れて冷凍する。
お弁当用に作る時には、使う分だけ取れるようにしておくのが一番大切です。
お弁当のように少ない量であれば、温めや調理の時間も少なくて済みます。
まとめ
今までは、安いときにたくさん買い込んだ牛肉を生で冷凍したり、うまく工夫できずに同じメニューが続いてしまったりしていました。
- 牛肉を生で冷凍するメリットは長期保存できること。
- 牛肉を生で冷凍するデメリットは冷凍焼けと食感が変わること。
- 調理して冷凍保存したり、漬け込み冷凍で作り置きすることで冷凍による牛肉の食感の変化が抑えられる。
- 冷凍に向かない食材は避けて作り置きにする。
- お弁当用に作るときは、1回分ずつに分けて保存する。