牛丼って、近年では誰もが一度は食べたことがあるくらい日本人になじみの深い料理になっていますよね。
吉野家にすき家、松屋などチェーン店も多いですし、手軽に安く食べられるのが魅力です。
チェーン店の牛丼は確かに価格を考慮すれば非常にコスパもよく、一般受けする味付けも研究されてあり美味しいです。
しかし、柔らかくて肉本来のうまみを感じられる、ちょっと高級感のあるいつもと違った牛丼も食べてみたくないですか。
今回は、いつもよりも少しだけ高級感があって美味しく食べられる手作り牛丼を作るため、お肉の選び方や調理法、さらにはリメイク法まで詳しく解説していきます。
この記事を読んで、皆さんも一味違った美味しい牛丼を召し上がってみませんか。
人気の牛丼チェーン店で使用してるお肉はどんな肉?
最初に紹介した通り、チェーン店の牛丼って決して不味いわけではなく、むしろコストに対しての味は抜群なのだということを主張させていただきます。
日本の各飲食店の企業努力、本当にすばらしいです。
それを踏まえたうえで、あえて難点として挙げるとすれば、やはり、肉の質の話になってくると思います。
どうしても脂のかたまっている部位があったり、逆に赤身ばかりで固すぎたり、安定していない印象です。
この項目では牛丼の肉について詳しく掘り下げていきましょう。
牛丼用のお肉は切り落とし肉!!固くなるのはなぜ?
なぜ、チェーン店の牛丼の肉は固くなっていることが多いのでしょうか。
それもそのはず、価格を抑えるために牛丼用のお肉は牛肉の切り落としを使っていることが多いからです。
切り落とし肉は一切れ当たりの長さや大きさがバラバラなので、火が一定に通らなかったり、食べたところによって脂身が多かったりということが起こりやすいです。
スーパーで切り落とし肉を購入したことがある方はお分かりかと思いますが、切り落とし肉ってスーパーでは薄く切ったままの状態で並べられずにパックに入っていることが多いですよね。
それをそのままサイズなどを調えずに調理に使用すれば、脂が偏っていたり固い部位ができるのも当然です。
そのほかに、牛丼チェーンでは家庭で作るよりも多くの時間火にかけられていて煮詰まって乾燥し固くなっているということも考えられます。
家庭でもコスト的には切り落とし肉がお勧めですが、固くならないような工夫が必要ですね。
では、お肉が固くならないためにはどうしたらいいのでしょうか。次の項目でご紹介します。
お肉の選び方!固くなるのを防ぐには?
では、実際に牛丼に使用する肉を選ぶ際のポイントと、その後固くならないようにする方法を見ていきましょう。
お肉の選び方のポイント
お肉選びのポイントは大きく分けて4点です。
- パックにドリップ(肉から出た汁)がたまっていない
- 赤身は鮮やかな赤い色をしており、色が悪かったり乾燥していない
- 適度に脂が入っており、肉の大きさがある程度均等である
- 筋や大きな脂身のかたまりがない
牛丼に限らず、美味しい料理を作るためにはお肉の鮮度が大切です。切り落とし肉の中でも、新鮮でなるべく質がよく見える、サイズも均等なものを選んで購入しましょう。
では、上記を踏まえたうえでお肉を選んで購入したとして、家庭で牛丼用の切り落とし肉が固くならないようにするにはどうしたらいいでしょうか。
牛丼のお肉を固くしない方法
牛丼のお肉を固くしないための方法でお勧めを3点ご紹介します。
- お肉の大きさや厚さ、脂の量などをある程度一定にすること
- 肉に火を通しすぎないこと
- 下処理の段階で肉を柔らかくする工夫を行うこと
たとえ切り落とし肉を利用したとしても、サイズの統一や余分な脂身の除去を行えば火の通りは一定になり、火を通しすぎることもなくなります。
また、サイズの統一を行う段階やその前に、大根おろしやリンゴのすりおろしにつけるなどしておくと、酵素の働きによりお肉自体が柔らかくなります。
切り落としなどの価格の安いお肉を使う際には、調理前に肉の選び方や下処理を工夫してから調理することで、お肉が固くなることを防ぐことが可能です。
部位で味が変わる?特にお勧めなのは○○肉!!
前項では、価格の安い切り落とし肉をメインに言及してきましたが、さらに美味しくて柔らかい牛丼を目指す場合のお勧めのお肉がありますので、三種類のお肉に絞って紹介してきます。
バラ肉
牛バラ肉は焼肉などでよく使用される部位です。
赤身と脂身どちらも味わえるのが特徴で、濃厚でこってりしているので食べた際の満足度が高めの部位です。
牛丼に使用する際は、柔らかいですが脂身多めなので、よく肉を厳選して赤身と脂身のバランスの良いものを選びましょう。
脂身が好きな方やガツンとしたインパクトのあるこってりした味付けが好きな方にお勧めです。
薄切り肩ロース(霜降り)
三種類のお肉の中でも特にお勧めなのは、霜降り肩ロース肉です。
霜降り特有の上品な脂身と、赤身のバランスが良い出汁になり、上品な甘さのあるうまみが感じられる牛丼になります。
肩ロース以外にもサーロインなども同じように脂身と赤身のバランスがよく、少量で満足感の得られる高級な味わいの牛丼が作れます。
同じ牛丼にしても、赤身のように淡白な味ではないので、醤油やみりんなどでの味付けは薄めにして素材本来の上品な味を堪能しましょう。
twitterでも牛丼を霜降り肉で作ってる方が多くいました。やはり一番美味しいのは霜降り肉で作った牛丼ですね。
霜降り肉の牛丼の具の完成(*’ω’*)
生たまごとチーズのどっちで食べようか迷っちゃいますね(‘ω’)ノ#牛丼 #料理 pic.twitter.com/OM4gYoLQ0f— 忽那まこ/家電調理研究Vtuber🍞 (@makokutuna) January 12, 2021
霜降り肉は高級なので、一見もったいないと感じるかもしれませんが、深い味わいが癖になりますので是非一度お試しください。
もも肉
上記の肉二点と比べると、もも肉は明らかに脂身が少なく固くなりやすいですが、その分あっさりとヘルシーな味わいのお肉です。
脂肪燃焼効果のあるL-カルニチンという成分や、良質なたんぱく質や必須アミノ酸が含まれていますので、実は牛もも肉はダイエットの際にも積極的に摂取したいお肉なんです。
ダイエット中どうしても牛丼が食べたい方は、お肉を柔らかくするために、もも肉に玉ねぎやリンゴ、大根おろしなどをすりおろしたもので漬け込み一晩寝かせておきましょう。
特にリンゴを使用しておけば自然な甘さが出せるので砂糖やみりんが減らせて一石二鳥です。
翌日に牛丼として調理すると、普通にもも肉で調理するよりも驚くほど柔らかくなります。
美味しい牛丼の作り方!
では、実際に美味しい牛丼の作り方を見ていきましょう。
この方の動画ではふるさと納税で届いた牛肉を使用しているそうですので、ちょっと贅沢な牛丼ですね。
- 霜降り牛肉 (切り落とし肉でも可) 300g
- 玉ねぎ 半玉
【調味料】
- 濃口醬油 45cc
- 砂糖 大さじ2杯
- みりん 45㏄
- おろし生姜 少々(お好みで)
【盛り付け】
- 卵黄
- ネギ
- 一味唐辛子
作り方
- 具材をそれぞれ適度なサイズにカットしておく
- なべに水、醬油・みりん・砂糖を入れる
- 玉ねぎを入れて火にかける
- 玉ねぎがしっかり汁を吸って色が変わるまで5~10分くらい煮る
- お肉を入れて再度煮る(固くなるので煮すぎは厳禁)
- お肉に火が通り、汁が減ってきたら完成
- お好みで、卵黄やネギ、一味などを盛り付ける
この方のレシピは特別な調味料なども使用しておらず、簡単で失敗しないレシピなので、ぜひお試しください。
困った!余った牛丼どうしよう?お勧めリメイク法!!
牛丼をうっかり作りすぎてしまった、なんてことはないでしょうか。
そんな時は一風変わった食べ方や、リメイクをしてみると、案外家族からの受けが良かったりするんですよね。
この項目では、番外編として余った牛丼の味変の方法を何点か紹介していきます。ぜひお試しください。
トッピングで味変しよう!
大根おろしポン酢
某牛丼チェーンの人気メニューなのでご存じの方も多いとは思いますが、大根おろしとポン酢で食べると、驚くほどさっぱりと食べることができますよね。
個人的にはこの食べ方が好きなので、うちで牛丼を作る際にはポン酢をかける前提として薄味にしています。
温玉のせですき焼き風
牛丼って温泉卵をのせただけで、すき焼きみたいになりますよね。味もまろやかになるので、煮詰まってしまって濃い味付けになってしまったときにもお勧めです。
雰囲気をガラッと変えてみよう!
牛丼炊き込みご飯
余った牛丼を炊飯器に入れてご飯と一緒に炊き込んでみましょう。ちょい足しでゴボウやタケノコ、糸こんにゃくなど、歯ごたえのある具を加えるとさらに味の変化が感じられて美味しいですよ。
冷めても美味しいので、お弁当やおにぎりにもお勧めです。
牛丼カレー
牛丼の具をそのままカレーにリメイクしてみましょう。
単純にカレー粉を入れてスパイシーな和風のカレーにしてもいいですし、トマト缶を入れて、まろやかな味のトマトカレーにしても美味しいです。
また、和風カレーにした場合は水を足して少し薄めて、和風だしや白だしを加えてからうどんを入れて、カレーうどんも美味しいです。
他のリメイク方法
その他にも、牛丼はいろいろな料理にリメイクされています。この方はチーズをのせてドリア風にしています。
牛丼の余りをドリアにリメイク🥳✌️
チーズ牛丼とあまり変わらないかも🤣💕 pic.twitter.com/Qlg0LePQ0d
— まんまるkitchen (@manmarukitchen_) December 20, 2020
ハッシュドビーフは上で紹介したカレーに近いですね。カレーやハッシュドビーフなどが一番リメイクしやすいのかもしれませんね。
お昼ご飯出来た〰️ーーー😃
昨日の牛丼がハッシュドビーフ風に
リメイクしました(笑)
いただきまー~~~す😃 pic.twitter.com/ZSLxGovkZc— キティひろみの部屋 (@icgdOJzKcRyla1J) May 20, 2021
コロッケにしている方もいました。手作りコロッケって少し手間がかかりますが、めちゃくちゃ美味しいですよね。
牛丼リメイクしてコロッケ作った🦖 pic.twitter.com/qDQs2rqTHl
— 兼頭のぞみ⌇山口県フリータレント (@Nozomi_Kanetou) May 8, 2019
このように、リメイクの方法も様々ですので、ぜひ気になった方は試してみてくださいね。
まとめ
今回は牛丼用のお肉の選び方からお勧めのお肉、作り方、リメイク法など、牛丼についてかなり詳しくご紹介してきました。
- 牛丼のお肉は切り落とし肉が使われている
- 牛丼用のお肉の選び方のポイントに気を付けて選ぶ
- 使用する部位によって牛丼の味も変わる
- 高級感のある美味しい牛丼を食べたいならおすすめは霜降り肉
- カロリーに気を付けたいならもも肉がお勧め
- 牛丼は余ってもリメイク可能
今回の記事を紹介するにあたって、改めて牛丼について調べてみたのですが、牛丼って案外深い料理なんだなと感じました。
同じ味付けでも使用するお肉の部位によって味が変わったり、簡単に味変できたり、リメイクして別の料理に生まれ変わったりと、とても万能ですよね。
子供も大人も大好きな料理ですし、これからは今以上に食卓への出番が増えそうです。
この記事を参考にして、簡単で美味しい牛丼をご家庭で楽しんでいただければ幸いです。