馬肉と聞くと思い浮かぶのは「馬刺し」ではないでしょうか。濃厚な肉のうまみを味わえる馬刺し、生で食べますよね。
生となると新鮮でおいしい旬な時期が知りたくなります。そこで馬肉には旬の時期があるのか、それはいつなのか調査しました。
また、馬肉と一言でいっても、生産地によって特徴が違うことがわかりました。
旬や特徴を知ると馬肉のおいしさをより一段と楽しめますよ。明日誰かに話したくなる馬肉の知識、手に入れてみませんか。
馬肉の旬はいつ?時期の理由は?
馬肉は1年中おいしくいただけますし、最近では通販で新鮮な馬肉がいつでも手に入るようになりました。
そんな馬肉には旬があるのでしょうか。実は、旬と言われている季節が2つあります。
それが、3~5月頃の春と9~11月頃の秋です。それぞれ理由をみていきましょう。
春と言われる理由
福島県や青森県など東北地方で馬肉文化は根付いています。そして、東北地方では、春が旬と言われることが多いです。
理由は、馬肉の別名「桜肉」の由来にありました。
由来には諸説ありますがその中の1つに、桜の咲く季節が旬だから、というものがあります。
また肉が桜色をしていることから、桜肉と呼ばれるようになった説もあります。
東北地方で食べられる馬肉は赤身が多いそうなので、春が旬と言われているのかもしれませんね。
秋と言われる理由
馬肉生産量1位の熊本県では、秋が旬と言われています。
ことわざの「天高く馬肥ゆる秋」をご存知ですか。秋は爽やかな気候で馬も肥えるほどの収穫の季節を表した言葉です。
その言葉の通り、秋になると寒い冬に備え脂肪をつけるため旨味が増すといわれています。
熊本県の馬刺しはサシという脂身が入ったものが有名なので、秋が旬と言われているのでしょう。
旬と言われる時期はあるものの、今や馬肉は1年中おいしく食べられるようになっています。
ネット通販では新鮮さをキープするため真空パックで届くものもあります。
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【2大生産地】馬肉の違い
日本には馬肉の2大生産地があります。生産量第1位の熊本県と第2位の福島県です。
特に熊本県は2位の福島県に2倍の差をつけるほど生産量があります。
馬肉を食べることは知れ渡っていても、実際に食べる文化が根付いている地域は限られています。その地域は2大生産地に加え、長野県や青森県です。
ただ東京都内でも馬肉専門店がありますし、新鮮な馬肉を通販で取り寄せることもできるので、今や全国的に馬肉は楽しめます。
2大生産地である熊本県と福島県ではどのような馬肉を取り扱っているのか、違いがあるのかみていきましょう。
熊本県の馬肉
熊本県で食べられるののは、重種馬と呼ばれる大型の馬です。サシが入った霜降りが特徴的です。
脂がとろけるような食感を生み出し、濃厚な味が楽しめます。
馬刺しとして食べるときには、しょうがやにんにくなどの薬味をつけます。
福島県の馬肉
福島県の会津地方では郷土料理として「会津馬刺し」が有名です。
福島県では軽種馬と呼ばれる馬が一般的で、重種馬と比べ小柄です。赤身の割合が多く、旨みが強いのが特徴です。
赤身肉なので、お肉の味は感じつつもさっぱりめでクセも少ないです。
馬刺しでは、唐辛子に味噌を混ぜた辛味噌や醤油につけて食べます。あっさりした馬肉に辛味噌がよく合います。
馬肉を楽しむ
実は、馬肉はヘルシーで高タンパクです。そのため、ダイエットや筋トレにも最適なお肉なんです。
牛や豚に比べ、カロリーは低いのに、タンパク質量はほぼ変わらず、さらには脂質が低いです。
鶏むね肉も低カロリー高タンパクではありますが、鉄分は馬肉のほうが多く含まれています。
体に嬉しい要素もある馬肉、どんな食べ方があるのか、生で食べても大丈夫な理由に迫ります。
馬肉の食べ方は?
馬肉と聞くと、有名なのは「馬刺し」ですね。馬肉のお刺身、生で食べます。
もも肉やロース、希少なヒレなど赤身肉を使います。
鍋にしてもよく食べられます。馬肉鍋、さくら鍋とも呼ばれ、青森県の郷土料理としても有名です。
他にもベーコンやソーセージに加工されているので、生肉に抵抗がある方はお試しください。
栄養価が高いので、犬のエサとしても人気があります。
馬肉は生で食べても大丈夫?
馬は豚や牛に比べ体温が高く、40度ほどです。食中毒の原因となる細菌は40度では繁殖できないので、生で食べることができます。
ただし、加工途中で細菌がつくことがあります。そこで加工基準や衛星基準が決められています。
外食する際のお店や通販店を選ぶ時、この基準が守られいるか注意してくださいね。
栄養素や部位についてもっと知りたい方はこちらもご覧ください。
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まとめ
馬肉の旬の時期や生産地による肉の違いについて、みてきました。
- 旬の時期は春と秋、2つの説がある。
- 熊本県でよく食べられる馬肉は、サシが入っていてとろける食感。
- 福島県でよく食べられる馬肉は、赤身でさっぱりクセが少ない。
- 馬肉は低カロリー高タンパク、鉄分の含有量が多い。
- 馬刺し以外にも鍋や加工品、犬のエサとしても人気がある。
- 馬の体温が高いため生で食べても大丈夫とされている。
旬には2つの説がありましたが、今では1年中馬肉はおいしくいただけるようになっています。専門店やネット通販をぜひ活用してみてください。
生産地によって肉の特徴が違うので、食べ比べてみても面白いですね。