皆様はラムとジンギスカンの違いについてご存知ですか。漠然と羊の肉であるということは知っている方も多いかと思われます。
では厳密にはどう違うのか、それぞれどういうものなのか。気になりますよね。
私も一年前まではジンギスカンとラムの違いがわかりませんでした。というかジンギスカンを食べたこともなかったのです。
それが北海道出身の方と偶然知り合い、ジンギスカンを食べる機会に恵まれたため二つの違いを理解することができました。
この記事では皆様が疑問に思われているラムとジンギスカンの違い、それぞれどういうものなのか詳しく説明しております。
さらにジンギスカンや羊肉に関する豆知識も紹介しておりますので是非ご覧ください。
ラムとジンギスカンの違いについて
ラムとジンギスカンが羊の肉であるという認識は間違いではありません。ですがこの二つは大きく違います。
この二つを簡単に説明するなら、ジンギスカンは料理名。ラムは肉の名前になります。
これからこの二つについて詳しく見ていきましょう。
ラムについて
日頃からラムを食事で食べるという人はきっと少ないと思われます。ではラムとはいったい何なのか。
簡潔に説明するとラムは仔羊の肉になります。同じ羊の肉でマトンと呼ばれるものもありますが、二つは羊の種類が違うわけではありません。
生後1年未満の仔羊の肉はラムと呼び、二年以上のものはマトンと呼ばれます。つまり、同じ羊でも仔羊と成羊で肉の名前が違うというわけです。
- 肉質が柔らかい
- マトンに比べてクセがない
- ビタミンとカルチニンを多く含む
ラムはとても肉質が柔らかく、マトンに比べて羊特有のクセのある匂いも強くありません。また栄養価も高く、脂肪の燃焼を助けるカルチニンやビタミンを多く含んでいます。
さらにコレステロールも低いので女性にも人気があるのです。海外では高級料理に使われることもあり、貴重な肉であると言えるでしょう。
ジンギスカンについて
ジンギスカンを「肉の名前」と思い込んでいる人も意外と多いのではないでしょうか。ここからはジンギスカンについてご説明いたします。
- ジンギスカン
ジンギスカンは羊肉を野菜と一緒に焼いて独特な甘辛いタレにつけて食べる料理です。イメージしやすく言うと羊の焼肉です。
中央が盛り上がっている帽子のような形をした鍋を使って焼くのですが、普通の焼肉とは違って肉の脂分と野菜の水分が鍋の縁に落ちるような作りになっています。
そのため、食べた感じがとてもアッサリとしていて羊特有のクセのある香りをあまり感じなかったりします。
こちらは松尾ジンギスカンのテレビCM。鍋の中央から外周に向かって彫られた溝が特徴的です。
羊肉を食べるという文化は日本ではあまり馴染みがないように思われがちですが、北海道では割とポピュラーな食材です。
札幌では主にマトンと呼ばれる羊の肉を使ってジンギスカンを作るのですが、ジンギスカンの専門店ではラムとマトン両方を提供しているところもあります。
羊肉は3種類ある
実は羊の肉は3種類あります。それが「ラム」「ホゲット」「マトン」。先程ラムについてはご紹介いたしました。では、ホゲット、マトンとはどういった肉なのか。これからご説明いたします。
マトンとは
マトンはジンギスカンにもよく使われます。先ほどラムと一緒にご説明いたしましたが、マトンとは生後2年以上経過した成羊の肉のことです。
マトンはラムとは違って風味が豊でしっかりとした噛み応えがあります。また、ラムと比較してカルチニンが多く含まれているという点もマトンの魅力です。
羊肉は年齢を重ねるにつれて風味と噛み応えが増すと言われているのですが、新鮮なマトンはクセが少なくとても食べやすかったりします。
好みが別れるところではありますが、ラムよりマトンの風味が好きという人も居ることでしょう。ちなみに私はジンギスカンを食べてからマトンが好きになりました。
ラムとマトンのいいとこ取り、ホゲット
ホゲットは生後1年以上、2年未満のラムとマトンの間の羊肉になります。マトンほどクセはなく、ラムより噛み応えがあるというちょうど中間の羊肉です。
マトンはクセが強くて苦手、でもラムはちょっともの足りない。という方にはまさにピッタリの羊肉と言えるでしょう。
ジンギスカン豆知識
北海道の知人に聞いた話ですが、向こうでは「焼肉といえばジンギスカン」と言われるくらい親しまれている食べ物なのだそうです。
名前の由来には諸説がありまして、モンゴル帝国の初代皇帝「チンギス・カン」が兵士のために作らせた料理という話をよく聞きます。
他にも鍋の形がモンゴルの兵士が身に着けている帽子に似ているなど、様々な説があるようでした。
ジンギスカンには予め羊肉をタレに漬けておく「タレ漬け式」と、焼いた後でタレを付ける「後付け式」があります。
私はどちらも食べたことがありますが、タレ漬け式の方はよく味がついていて、クセのある匂いも少なく食べやすいという印象です。
対する後付け式は羊肉特有の風味がしっかり出ていて、深い味わいがありました。
知人曰く「ジンギスカンはタレが命。」とのこと。使用していたタレはベル食品の「成吉思汗たれ」というもので、これがもう抜群に美味しかったのです。
ちなみに、タレ漬け式の事を別名「滝川式」、後付け式の事を「札幌式」と呼ぶのだそうです。
ジンギスカンは専用の鍋が無くても作れる
ジンギスカンは必ず専用の鍋を使う必要はありません。網を使って焼くことも出来ますし、ホットプレートでも作ることが可能です。つまり、タレと野菜と羊肉があれば作ることが出来ます。
amazonや楽天でもジンギスカン用のお肉をお取り寄せできますので、気になった方は是非お試しください。
ジンギスカンはビールはもちろん、お酒との相性が抜群です。いつもとは一風変わった味わいのお肉をご自宅で、お酒と一緒に楽しむことができますよ。
まとめ
- ラムとジンギスカンの違いは料理名と肉の名称の違いだった。
- ラムはクセがなく食べやすい羊の肉である。
- ジンギスカンは北海道の羊肉料理だった。
- 羊の肉にはラム、マトンの他にホゲットというものが存在。
さいごに
そもそも羊肉は頻繁には食べないので馴染みがない分、羊肉を混同して覚えてしまう人が多いのかなと個人的に思いました。
ジンギスカンも全国的に見てあまり広まってはいません。そのためぼんやりと知識として知っていても、実際に食べたことがない人も多いのではないでしょうか。
きっと羊肉についてあまり知らない人は多いと思います。そんな人を見かけたらこの記事で得た知識を優しく教えてあげてください。
以上となります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。