家計の味方、ボリューム満点なご飯に欠かせないのがお肉ですよね。
お肉好きな息子のためにお腹いっぱい食べさせたい時に多用するのが鶏肉です。
安売りの時にたくさん買って保存しておきたいけど、冷蔵庫ではどのくらい保存できるのでしょうか。
そこで今回は保存に期間の目安と、食べちゃダメなポイントを調べてみました。
鶏肉の冷蔵庫での正しい保存方法とは?実はNGな保存法3つ!!
まずは、鶏肉の正しい保存方法を再確認しましょう。
普段なんとなく冷蔵庫に入れるだけ。こういったやり方は鶏肉の風味を損ねているかもしれません。
また、鶏肉は豚肉や牛肉に比べて痛みやすく、時間がたつと水分(ドリップ)がたくさん出てきます。
実はNGな保存方法を3つ紹介します。
もしもこの方法で保存していたら、実はちょっと損しているかもしれません。
できるだけ鮮度が保つ方法もあわせて紹介しちゃいます。
その1 トレーのまま保存している
なんとなくトレーのまま保存している人は要注意です。
トレーに入れたお肉は空気に触れる面が多く、その分酸化しやすくなります。
また、雑菌も増えやすいため傷みやすくなってしまいます。
その日に使用するのでなければ、ラップに包んで保存しましょう。
この時、使う分量ずつ分けるとベストですよ。
その2 水分をふき取らずに保存している
よく鶏肉のトレーには、紙や給水ポリマーが敷いてありますよね。
これは鶏肉から出る水分(ドリップ)を吸いとって痛みにくくするためのものです。
水分があるとその分雑菌が増えやすく、傷みやすくなります。
保存するするときにキッチンペーパーで水分を拭き取ってから保存しましょう。
小分けにするときには、水分をふき取ったお肉を必要分ラップを巻くといいですよ。空気に触れにくくなるので、痛みにくくなります。
その3 チルド室に保存していない
いわゆる冷蔵庫の平均的な温度はだいたい3~5℃くらいです。
冷蔵庫一番大きいドアの棚の下にあるチルド室は0℃前後に保ってくれます。
生のお肉で凍らせたくない場合にはチルド室に入れておきましょう。
通常の冷蔵庫では、温度が少し高めなのでお肉の保存には向きません。新鮮さを保ちたいならチルド室に入れましょう。
買い置きなどで賞味期限よりも長く保存したいときには、冷凍庫での保存が必須です。
部位別の消費期限はどのくらい?おすすめは下味調理保存法!!
スーパーでよく見かけるもも肉や胸肉や骨付きの手羽元など、鶏肉にもいろいろな部位がありますよね。
鶏肉は部位によっても消費期限が異なるので、特徴を知ると献立つくりの参考になりますよ。
鶏肉の部位別消費期限はどのくらい?
鶏肉の部位や切り方によっての消費期限の目安は以下の通りです。
ひき肉-1~2日:空気に触れ足すため、酸化が進みやすい。
もも肉・胸肉-2日くらい:水分が多いため傷みやすい。
ささみ-2日くらい:水分少な目だが、パサつきやすいため保存方法に工夫が必要。
手羽先・手羽元など骨付きの部位-3日くらい:消費期限は比較的長め。
これらの消費期限は下味や調理などしないで保存した場合です。
塩や薬味などで下味をつけて保存したり、茹でるなどの下調理をすると保存期間が延びるのでおすすめです。
おすすめの下味保存の味付けは?
下味をつけると冷蔵保存で賞味期限+1日くらい保存期間が延びます。
下味をつけて冷凍なら約3週間ほど保存できます。
時間のある時に下調理をしておけば、平日夕食づくりの時には焼くだけ、揚げるだけで出来上がります。
時短調理でお腹がすいた子供も待たせません。
ニンニク・ショウガ・酒・醤油→からあげに!もちろんそのまま焼いてもOK!
塩・コショウ・ニンニク・バジル→イタリア風味付け!小麦粉をまぶして揚げればフライドチキンに!
ヨーグルト・カレー粉・塩・コショウ→タンドリーチキンも下味調理なら、かんたん!
マヨネーズ・塩・コショウ・ショウガ・ポン酢→おすすめは胸肉!しっとりジューシーなマヨポン味は子供も大好き!
賞味期限?消費期限?食べても大丈夫な基準は?
保存方法をチェックしていたのに、予定がずれて賞味期限が切れてしまった。
そんなときは傷んでいるかの判断基準が知りたいですよね。
もちろん基本的には消費期限内に食べることが大前提ですが、せっかく買った食材はなるべく捨てたくないですよね。
傷んでいるかの判断基準5つ!
- におい:変なにおいがしている。i硫黄のようなにおいや酸っぱい臭いは傷んでいるサインです。
- 粘り:腐敗が進むと水分に粘りが出てくる。(水分の中で雑菌が繁殖するため)肉の表面を触ってヌメリがあるようなら廃棄しましょう。
- 色:脂身が黄色くなっている。全体的に白っぽくなっているときは新鮮ではありません。
- カビ:絶対に食べてはだめです。カビの部分だけ取り除いても、鶏肉の内部には菌糸が繁殖している可能性があるので必ず廃棄しましょう。
- 食感:食べた時に粘り気や、アンモニア臭などがした場合にはすぐに吐き出して。一緒に調理した食材も雑菌が移っているのですべて捨てましょう。
※以上の判断基準を踏まえたうえで自己判断で食べてくださいね。
賞味期限を超過すると、どんな風に変化する?
賞味期限を過ぎると鶏肉はどのように変化するのでしょうか。
- 1日目:大きな変化はありません。
- 2日目:水分が大量に出てきます。食感が失われ、パサついてしまいます。調理するときは酒をも見込むなどの工夫をしましょう。
- 3日目:このころから、変なにおいがしてきます。ぬめりが出てくることも。ここから食べない方が安全です。大丈夫と判断したならしっかり加熱調理して食べるてください。ただし、臭いが変だと思ったときは絶対に食べないでくださいね。
- 4日目以降~1週間:このくらいになると、肉は黒ずんできて脂身が黄色く変色してきます。絶対に食べてはだめです。
鶏肉による食中毒に注意しましょう。じつは賞味期限内でも油断は禁物です。
鶏肉による食中毒は賞味期限に関係なく起こる可能性があります。
というのも鶏肉にもともとある細菌が食中毒の原因になるからです。
その細菌とは「カンピロバクター」です。
- 国内で発生する食中毒の中で件数が最も多く、主な原因は加熱不足によるもの。
- 多くの動物の腸内に生息している細菌の一種だが、食中毒では鶏肉起因のものが最も多い。
- 下痢・頭痛・吐き気・腹痛・発熱・倦怠感などの症状を引き起こす。
- 重症化すると、手足や顔面に神経麻痺を起こす「ギラン・バレー症候群」を発症することもある。
- 新鮮だから大丈夫というわけではないので、過熱をしっかりすること。
まとめ
コスパの良い鶏肉は家計の味方だからこそ、美味しく安全に食べたいですよね。
正しい保存方法と食べちゃダメなポイントを調べてみると以下のようにわかりました。
食べちゃダメなポイント
- 賞味期限を超えると、臭いやヌメリが出てきます。
- カビや黒い変色がある場合には絶対に食べてはだめです。
- 賞味期限内でも生で食べるのは禁物です。カンピロバクターによる食中毒の危険があります。
正しい保存方法
- トレーのまま保存せず、水分をふき取って、小分けにしましょう。
- ラップを巻くなど、なるべく空気に触れないように保存しましょう。
- 味付けをすると、冷蔵なら賞味期限+1日、冷凍なら2~3週間ほど保存できるようになります。