鶏肉を解凍!電子レンジでムラなくできる!そのほかの時短方法も紹介

冷凍した鶏肉を急いで使いたとき、「電子レンジで解凍したい」そう思いますよね。

鶏肉を電子レンジで解凍して、解凍ムラができてしまったり、一部だけ火が通ってしまったり、鶏肉がぱさぱさになったり、異様にドリップ(お肉の水分)が出てしまったり。

そんな失敗はありませんか。

電子レンジでうまく鶏肉を解凍することはできるのでしょうか。

気になったので徹底的に調べてみました。

今すぐ冷凍した鶏肉を使いたい、そんなときに美味しい状態で鶏肉を食卓に出すヒントを網羅しています。

この記事でわかること

  1. 鶏肉を電子レンジで解凍するメリット・デメリット
  2. 鶏肉をムラなく電子レンジで解凍する方法
  3. 電子レンジ以外の時短解凍法
  4. 冷凍鶏肉の取り扱いとポイント
  5. 冷凍鶏肉をそのまま調理できるか

 

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鶏肉の解凍に電子レンジを使うメリット・デメリット

鶏肉は水分量が多く、日持ちが短いお肉です。

水分量が多いため、解凍時のドリップが出やすく、パサつきやすいという特徴があります。

ここでは、鶏肉の解凍に電子レンジを使うメリット、デメリットをお伝えしていきます。

鶏肉の解凍に電子レンジを使う最大のメリット時間がかからないというところでしょう。

電子レンジと他の方法の解凍時間を比べてみました。

鶏肉の解凍時間
<鶏肉約150gをジップロックに密閉した状態>
  • 電子レンジ:2分
  • 流水につける:10~15分
  • お湯(35℃から40℃)につける:15分
  • 氷水につける:1時間
  • 冷蔵庫に入れる:4時間

解凍時間は抜群の短さです。

<鶏肉の解凍に電子レンジを使うデメリット>

  • ドリップが出て、旨味が逃げやすい。
  • 肉の変性(食感の変化)が起こりやすい。
  • 部分的に火が通ってしまったりする。
  • 加熱のムラができることにより、解凍できている部分とそうでない部分ができてしまう。

特に溶けかかっている部分があるとそこから加熱され、解凍のムラができる原因となります。

解凍時間の短さでは電子レンジがダントツですね。でもやはりデメリットが気になります。

 

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鶏肉のムラのできない電子レンジでの解凍

早く解凍できるのは良いけれど、ドリップが出たり、ムラができたりして肝心の鶏肉の味が落ちてしまうのは困りますね。

何とか電子レンジを使ってドリップやムラを少なく解凍する方法はないのでしょうか。

ここでは鶏肉のムラのできない電子レンジでの解凍のコツを3つご紹介します。

鶏肉のムラのできない電子レンジでの解凍
  1. カチカチに凍った状態から解凍する。
  2. ラップやジップロックを外し鶏肉の下にキッチンペーパーを敷く。
  3. 弱モードか、解凍モードで1分ずつ電子レンジにかけては、ひっくり返す

    参考:鶏肉150gで5~6分

    キッチンペーパーが解凍時に出た水分を吸い取り、解凍ムラができるのを防いでくれます。

    ジップロックに入れたまま、電子レンジで解凍したときの時間よりも確かに時間はかかっていますが、それでも他の方法に比べたら十分短い解凍時間です。

    鶏肉ではありませんが、実際にキッチンペーパーを敷いて電子レンジで解凍した方の声を紹介します。

    お肉のうまみを逃さず解凍できたと喜んでいますね。

    ラップやジップロックを外して解凍するというのは考えたことがありませんでした。

     

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    鶏肉の電子レンジ以外の時短解凍方法

    先ほどの鶏肉の解凍時間の比較の項目では、皆さんが普段やっているであろうオーソドックスな方法をピックアップしました。

    ここでは、電子レンジほどの時短ではないけれど、ドリップが出にくく、鶏肉がふっくらと時短解凍できる方法を2つご紹介します。

    アイディア1:フライパンの水余熱で解凍
    1. フライパンに70mlの水を入れる。
    2. ジップロックに入れた冷凍鶏肉を入れる。
    3. 蓋をして約3分強火にかける。
    4. 約3分蓋をしまま蒸らして解凍。

    強火で一気に過熱することで、フライパン内に蒸気が発生します。

    蒸気が鶏肉に触れて「凝縮熱」というエネルギーが生まれて早く鶏肉が解凍できるのです。

    スチーム効果で鶏肉が柔らかくなるのも良いところです。

    ただ、家庭によってフライパンやコンロの火力に差があるので、最初は様子を見ながら加熱や蒸らしの時間を調節する必要があります。

    アイディア2:フライパンでサンド
    1. 裏返したフライパンの上に、ジップロックに入れた鶏肉を乗せる。
    2. 鶏肉の上から普通の向きでさらにフライパンを乗せる。
    3. 上のフライパンの、4分の1の水を入れて約30分おいて解凍。

    湿度が高いところから低いところへ熱が伝わる過程で、鶏肉が解凍されます。

    実際の手順がわかる動画です。

    筆者の家でもやってみました。

    確かに30分で約150gの鶏肉が柔らかくなっていて、ドリップも少なくすぐに調理できる状態でした。

    手順で感じたことは、凍った鶏肉の上にフライパンを水平に乗せるのが難しかったというところですね。

    使った鶏肉は厚みがあって30分ほど時間がかかりましたが、厚みが1㎝ほどのお肉であればフライパンも置きやすく、もっと短い時間で解凍できるはずです。

    フライパンにはさんで鶏肉が時短解凍できるのは不思議でした。

    理科の実験みたいで楽しかったよ。

     

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    解凍鶏肉の取り扱いとポイント

    解凍鶏肉の基本事項をおさえておきます。

    <解凍した鶏肉の取り扱い>

    全ての解凍方法に共通していますが、鶏肉は解凍したら傷みやすいのですぐに調理しましょう。

    全部解凍せず、半解凍の包丁を入れやすい状態でとどめておくと、うまみも逃げず鶏肉が扱いやすくなります。

    <冷凍鶏肉のおいしさを保つポイント>

    時間はかかりますが、一番鶏肉を美味しい状態で解凍できるのは冷蔵庫です。

    温度差が少なく、ドリップが出にくいからです。

    やってはいけないのは、ほったらかしにする常温解凍で、菌が繁殖しやすくなります。

    丸鶏は冷蔵庫での解凍以外は向いていません。

    ほったらかしでの常温解凍、やってしまいがちですね。気をつけます。

     

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    冷凍鶏肉はそのまま調理できるの?

    冷凍鶏肉をそのまま調理に使うことはできるのでしょうか。

    調理法ごとに冷凍鶏肉の適性を見ていきます。

    調理法ごとの冷凍鶏肉の適性

    煮物 …◎ 煮汁が必ず沸騰してから冷凍鶏肉を入れましょう。

    揚げ物…△ 下味をつける唐揚げは向いていません。チキンカツや素揚げは、170℃の低温でじっくりと揚げます。
    一度にたくさんの冷凍鶏肉を入れると油の温度が下がるので注意が必要です。

    焼き物…× チキンステーキや炒め物はドリップがたくさん出て水っぽくなってしまいます。

    煮物は冷凍されたままの鶏肉で調理できるので、当日に献立が決まっても焦らずに済みますね。

    解凍しながら煮込めるので、手間や時間も省かれます。

    調理法と、その日にできる解凍法で冷凍鶏肉には臨機応変に対応していけそうです。

     

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    まとめ

    冷凍した鶏肉を急いで使いたい時の対処法を、電子レンジのムラのない解凍をはじめ、徹底的に知ることが出来ました。

    • 鶏肉の解凍を電子レンジでするメリットは解凍時間の短さ。
    • 鶏肉の解凍を電子レンジでするデメリットは、ドリップが出て旨味が逃げたり解凍ムラができたりすること。
    • 鶏肉を電子レンジでムラなく解凍するポイントは、キッチンペーパーを敷いてドリップを吸いながら解凍すること。
    • 電子レンジ以外の時短解凍法はフライパンを使って、スチーム効果や熱伝導で鶏肉を解凍する。
    • 解凍した鶏肉はすぐに使う。
    • 冷凍鶏肉をそのまま使う場合は煮物が適している。

    意外なポイントで安心して電子レンジで鶏肉を解凍することが出来ました。

    これからは、急に冷凍鶏肉を使おうと思い立っても困ることがぐっと減りそうです。

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