鴨肉には食べると体に嬉しい栄養素が豊富に含まれているってご存じでしたか。
日常の食事では一般的でない鴨肉ですが、鴨南蛮そばや鴨鍋などたまに食べるという方もいるはず。
その鴨肉を日々の食事の中にも取り入れれば、更に健康効果を実感できるかもしれません。
また、私たちが普段食べている鴨肉とアヒルは深い関係だったという驚きの歴史についても詳しく解説していきます。
「鴨とアヒルは全く別物」と思っていた方はびっくりしますよ。
この記事が鴨肉の魅力を知るきっかけになれば幸いです。
鴨肉を食べて健康的な体を目指しましょう。
鴨肉の3つの栄養素と健康効果で体を元気に!
鴨肉には体に嬉しい栄養素が豊富に含まれているといわれていますが、どんな栄養素と健康効果があるのでしょうか。
ここからは3つの栄養素と効果についてご紹介していきます。
1.ビタミンB群で美しい体に!
鴨肉はビタミンB群が豊富で肌や爪、髪を美しく保つ効果があるとされています。
実は、細胞の再生や、粘膜の強化、肌の生まれ変わりにはビタミンB群が欠かせないのです。
なぜか、肌荒れしやすい、口内炎ができやすいと悩んでる方はビタミンB群が不足しているからかも。
また、鴨肉にはビタミンB群の中でも特にビタミンB2が多く含まれいるとされ、その含有量は鶏肉の約4倍もあるのだとか。
ビタミンB2を摂取するとダイエット効果や、脂質の多い食事をしている人にも嬉しい効果が期待されています。
それは、ビタミンB2が脂質の代謝に重要な役割を持っており、余分な脂質を分解、エネルギーに変える働きをしているからなんだそう。
逆にビタミンB2が不足すると脂肪がうまく代謝されず、肥満につながるとも言われてるんですよ。
美しい体づくりのためにビタミンB群は積極的に摂取したい栄養素です。
2.豊富な鉄分で疲れ知らず
鴨肉には鉄分やカリウムなどの必須ミネラルも豊富に含まれています。
中でも鉄分は鶏肉の約6倍もの含有量があるのだとか。
鉄分は、全身に酸素を運ぶ重要な役割を担っており、貧血を防止する効果だけでなく、疲労の回復や肌、髪を美しく保つためにも必要な栄養素とされています。
また、鴨とネギは相性が良いとされていますが、栄養的にもピッタリなんですよ。
鴨肉のタンパク質とネギのビタミンCの組み合わせが鉄の吸収力をUPさせるのだとか。
更にネギの辛み成分アリシンはビタミンB群の吸収力UPにも効果的なんですよ。
これらのビタミン成分は水溶性なのでスープで丸ごと栄養を摂取するのが◎です。
鴨肉とネギ食べて栄養獣分🍜 pic.twitter.com/1FVvDho80m
— JiiiMa (@NKzy_JiiiMA) July 15, 2020
3.不飽和脂肪酸で健康増進!
鴨肉には、健康的な体づくりに必要な不飽和脂肪酸も多く含まれおり、その中でも体内で作り出すことのできない必須脂肪酸が豊富に含まれています。
不飽和脂肪酸には血中のコレステロールを下げ、生活習慣病を予防する効果が期待されていて、高血圧や動脈硬化で悩まれている方は積極的に取り入れたい栄養素です。
また、脂肪酸は大きく「飽和脂肪酸」、「一価不飽和脂肪酸(オレイン酸)」、「多価不飽和脂肪酸(a-リノレン酸)」に分類されています。
鴨肉は日本人の健康に必要な脂肪酸の摂取比「3:4:3」に近い理想的なバランスをしている食材とも言われているんですよ。
更に、鴨肉の脂質は体温より低い20℃以下で溶け出すので、体内にも蓄積されにくくダイエットをしている人にも嬉しい特徴があります。
カモ肉ってどこで買うの?
鴨肉にだんだん興味を持ってきた方もいるのではないでしょうか。
しかし、一般的なスーパーでは鴨肉の燻製(くんせい)などの加工食品はたまに見かけることはあっても、生の状態で見ることってほとんどありませんよね。
SNSでも”どこで買えばいいのかわからない”といった声が見られました。
鴨肉ってどこで売ってるの……
— バベル🎉🪐🎂 (@tower_babels) July 24, 2019
鴨肉はどこで購入すればいいのでしょうか。
鴨肉の購入場所は?スーパーで買える?
一番のおすすめは通販でのお取り寄せです。
ネットでは鴨肉の専門店など新鮮な鴨肉を取り扱っているショップが多くあります。
種類も豊富で、価格帯なども吟味して選ぶ事ができますよ。
また、手間をかけずに探せるのも嬉しいですよね。
楽天ではこのように販売されています。
(こちらでは鴨鍋をご紹介しますが、他ショップでは鴨肉のみの販売もあります。)
■天然真鴨鍋2~3人用セット ¥5600税込み(2022年現在)
シーズン中に獲れた鴨のみを販売しているため数に限りがありますが、希少で栄養豊富な真鴨をご自宅で味わうことができますよ。
しかし、実際に見て買いたい人や店舗の方が安心という方もいますよね。
その場合は、こだわりのある一部の精肉店やスーパー、高級食料品店(成城石井や紀伊國屋)では購入可能なので検討してみましょう。
成城石井さんの鴨肉…美味しかったよ〜 pic.twitter.com/5PPPNEEq4n
— 1988 (@iitaikoto1988) November 2, 2016
ただ、絶対にあるとは限らないので店舗で購入したい場合は、事前に確認してから購入するのがおすすめです。
実はアヒルも〇〇だった!鴨とアヒルの歴史とは!?
蕎麦などと相性ピッタリな鴨肉ですが、実は、日本で一般的に食べられている鴨肉=野生の鴨(真鴨)ではないのだとか。
また全く接点がないようですが、鴨とアヒルは生物学上一緒ってご存じでしたか。
ここからは、鴨肉とアヒルとの歴史についてご紹介していきます。
鴨肉は真鴨(マガモ)ではない?
鴨肉と言ったら純粋に野生の鴨、真鴨(マガモ)を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
実際、古くから日本で親しまれてきたのは真鴨でした。
しかし、近年では、真鴨が流通することはほとんどなくなったのだそう。
実は、真鴨は冬に日本にやってくる渡り鳥のため、冬にしか食べることができません。
また、その希少性から手に入りにくく、単価も高いことから一般的ではないのだとか。
なので、私たちが普段見かける鴨肉は、食肉用に飼育されたものがほとんどなんだそう。
実は合鴨(アイガモ)が一般的!アヒルも鴨だった!
実は、普段私たちが目にしている鴨肉のほとんどが合鴨(アイガモ)なんだそう。
また、鴨肉(合鴨)とアヒルには深い関わりがあるんですよ。
”鴨とアヒルって別物じゃないの”と思っている方もいるかもしれません。
しかし、アヒルは「家鴨」と漢字で表記されるように真鴨を飼いならし、家きん化したものなんだとか。
家きん化:人間の生活に役立てるため野生の鳥に品種改良を施し、飼育したもの。 |
しかも、その歴史は約3000年と長い歴史があります。
羽や色の違い、アヒルが飛べない理由も、家きんとして長く飼われているうちに変化していったからだそう。
アヒルは大型で卵も良く生むため世界各地で品種改良されたのだとか。
しかし、北京ダックで知られる通り”肉が薄く脂の多い”アヒルは日本人にはあまり馴染まなかったようです。
そこで、野生の真鴨の味に近づけようと真鴨とアヒルを掛け合わせ、改良したのが「合鴨」なんだそう。
そのため、私たちが一般的に口にしている鴨肉のほとんどは合鴨ということになります。
真鴨と合鴨の特徴と味の違い
鴨肉は鳥肉のなかで最も美味しいとされ、世界中で高級食材として扱われています。
日本で鴨肉はほとんどが合鴨といわれていますが、真鴨との特徴や味の違いはどんなところなのでしょうか。
鴨肉の特徴
■真鴨(マガモ) ■合鴨(アイガモ) |
※真鴨はお取り寄せのみ、合鴨は店舗やお取り寄せで購入が可能です。
鴨肉の保存方法と基本の焼き方
ここからは、鴨肉の保存方法と基本的な焼き方をご紹介します。
購入したけど、どうしたらいいか分からないなんて方は参考にしてみてください。
鴨肉の保存方法
切り身の場合は傷みやすく、酸化も進みやすいので手順を守って保存しましょう。
保存手順
1.パックから取り出し、余分な水分をキッチンペーパーで拭き取る。 |
冷凍保存の場合は下味をつけてから保存袋に入れ、冷凍すれば3週間程度日持ちしますし調理時に楽ですよ。
鴨肉の基本の焼き方
ここからは鴨の基本の焼き方をご紹介します。
(鶏肉や鴨肉を生産販売している(株)アマタケのレシピを引用しています)
材料(2人分)
・鴨肉100g |
【焼き方】
1.鴨肉の片面に塩コショウを軽くまぶす。
2.油を引かずに鴨肉を焼いていく。
3.中火で約1分焼いたら、ひっくり返し更に1分焼く。
4.お皿に盛り付け、ネギを添えて完成。
お好みでワサビ醤油でも◎
まとめ
今回は鴨肉の栄養と効果、歴史についてご紹介しました。
【鴨肉の3つの栄養素と効果】
1.ビタミンB群
2.鉄分
3.不飽和脂肪酸
【鴨肉の購入場所】
・お取り寄せが一番
・購入可能な店舗はある
【鴨肉の歴史】
・鴨=真鴨ではない
・鴨とアヒルは元々同じ
【真鴨と合鴨の違いと特徴】
【鴨肉の保存方法と焼き方】
豊富な栄養素や期待できる効果を見れば、鴨肉が体に良いのは一目瞭然ですよね。
これを機に、更に鴨肉に興味が湧いたという方もいるのではないでしょうか。
私は現在の鴨肉になった歴史やアヒルと鴨が元々同じという事実に驚きました。
鴨肉に興味を持つきっかけはなんでもいいと思います。
鴨肉をより身近に、食生活の中から健康に繋いていきましょう。