皆さんはラムやマトンと言われる羊肉を食べたことはありますか。
ジンギスカンはよく聞くようになりましたが、まだまだ私たちの生活には馴染みの薄い食材ですよね。
中には”独特の臭いがする”や”クセ”があるなどマイナスなイメージを持って避けている方もいるかもしれません。
実は、羊肉にはL-カルニチンという成分が豊富に含まれているのだそう。
L-カルニチンはダイエットをしている人や代謝を上げたい人には最適な栄養素と言われています。
更に、羊肉には体を健康にする栄養素もたくさん含まれています。
今まさに、そういった栄養素を必要と感じている方は積極的に摂取したいですよね。
また、そうではない方も、羊肉に興味が湧いてきたのではないでしょうか。
今回は、羊肉に含まれるL-カルニチンの効果や豊富な栄養素についてご紹介していきたいと思います。
健康維持のためにも羊肉を是非取り入れてみましょう。
L-カルニチンはダイエットに最適ってホント?羊肉は含有量も圧倒的!?
ここからは、羊肉に含まれるL-カルニチンとはいったい何なのか。
またどのような効果があるのかご紹介していきます。
L-カルニチンとは脂肪燃焼に必要なアミノ酸の1つです。
体の中には、脂肪を燃やしてくれる”ミトコンドリア”という器官が存在しますが、その器官にどんどん脂肪を運んでくれるのがL-カルニチンなんだとか。
そのためL-カルニチンを摂取することで脂肪燃焼が促進されて、基礎代謝のUPやダイエット効果が期待できるとされています。
また、このL-カルニチンは、主に肉類に豊富に含まれている栄養素で、果物や野菜類からはほとんど摂取できないのだそう。
肉類の中でも、特に羊肉に多く含まれていて、ダイエットをしたい方にはおすすめの食材なのです。
また、L-カルニチンは年齢と共に減少していく傾向があるのだとか。
年齢を重ねると同時に”痩せにくくなった”、”太りやすくなった”と感じる方も多いはず。
羊肉を積極的に摂取すれば体質改善につながるかもしれません。
「最近、代謝が落ちてるな」と感じる方には救世主になってくれるかもしれません!
比較すると分かる!羊肉(ラム・マトン)のL-カルニチン含有量
主に肉類に含まれるL-カルニチンですが、含有量を比較してみると更にわかりやすいですよ。
下記は、羊肉(マトン)、羊肉(ラム)、豚肉、鶏肉、牛肉(ヒレ)の100gあたりのL-カルニチンの含有量を表にしたものです。
食用肉(100g)あたりのL-カルニチンの含有量 | |
羊肉(マトン) | 208.9mg |
羊肉(ラム) | 80mg |
豚肉 | 35mg |
鶏肉 | 4.55~9.10mg |
牛肉(ヒレ) | 59.8mg |
※ラム:生後1年未満の仔羊の肉
※マトン:2歳以上の羊の肉
ラム肉は豚肉の2倍以上、マトンは豚肉の5倍以上のL-カルニチンが含まれています。
含有量を見ても羊肉のL-カルニチンの量は圧倒的です。
L-カルニチン以外にも羊肉には栄養素がたくさん!!
羊肉にはL-カルニチンの他にもたくさんの栄養素が含まれています。
羊肉を食べる事で、更にたくさんの栄養素も摂取できたら最高ですよね。
ここからは、羊肉に含まれる主な4つの栄養素をご紹介します。
1.ビタミン
2.必須アミノ酸
3.不飽和脂肪酸
4.鉄分
ビタミン
1つ目にご紹介するのはビタミンです。
果物に豊富に含まれているイメージですが、羊肉にもビタミンが多く含まれています。
主なビタミンの種類はビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンEです。
期待される効果
■ビタミンB1:糖質の分解 |
代謝を促進する効果やお肌にいいと言われるビタミンが豊富に含まれています。
また、ビタミンEは”若返りのビタミン”とも呼ばれているのだそう。
必須アミノ酸
羊肉には、必須アミノ酸も含まれています。
主な種類としては、フェニルアラニン、メチオニン、リシンなどの栄養素です。
期待される効果
■フェニルアラニン:食欲を抑える |
食欲を抑えてくれる効果は、ダイエット時にはうれしいですよね。
必須アミノ酸は体内からは作り出せないため、必要な分を、必要な分だけ食品から摂取しなければならないのだそう。
羊肉には、これらの栄養素もバランス良く含まれているので、健康的な身体づくりには最適な食材なのです。
不飽和脂肪酸(ふほうわしぼうさん)
動物性の油は摂取しすぎると、肥満や体に悪影響を及ぼすイメージってありませんか。
実際、赤身肉、バターやラードには、取りすぎると良くない油が多く含まれています。
これらを、飽和脂肪酸と言います。
必要以上に摂取すれば、コレステロール過剰になってしまい生活習慣病を引き起こす可能性も。
しかし、羊肉に豊富に含まれている不飽和脂肪酸は”体に良い油”と言われている栄養素なんだそう。
主に魚や植物性の食材に多く含まれており、逆にコレステロールを減少させる作用があると言われています。
これも体内では作り出せない栄養素なんだとか。
期待される効果
■不飽和脂肪酸:動脈硬化の予防、血中コレステロールの減少、生活習慣病予防 |
羊肉であればコレステロールを気にせずに食べることが出来てしまいます。
食べても健康的になる油なんて魅力的ですよね!
鉄分
鉄分が不足すると、頭痛や貧血などの症状が起きやすく、女性は特に悩まれている方も多いのではないでしょうか。
羊肉には鉄分も多く含まれています。
羊肉の鉄分の含有量は、豚肉や牛肉の2倍以上なんだそう。
また、羊肉の鉄分は「ヘム鉄」と呼ばれ、体内に吸収されやすいため、効率的に摂取することが可能です。
期待される効果
■鉄分:血行促進、貧血予防 |
生活習慣の乱れや、ダイエットなど栄養が偏り、鉄分も不足しやすいので、羊肉で必要な栄養素を取り入れてみましょう。
【 羊 肉 】
|ω・`)ノ 体内の「脂肪を燃焼させる働き」に役立つカルニチンが豊富な羊肉!「疲労を回復する」栄養素、鉄分やビタミンB群が豊富な羊肉!「コレステロールを減らす働きがある」不飽和脂肪酸が多い羊肉!羊肉って素晴らしい!#しかもうまい pic.twitter.com/8muXF5Lgxp
— 北海道名物 松尾ジンギスカン【公式】 (@matsuo1956) December 7, 2018
これからは、羊肉を毎日の食事に取り入れてみるのもいいかもしれません。
羊肉を調理する際の注意点
ここまで読んで「よし、羊肉を買おう」と思った方もいるのではないでしょうか。
ご自宅で羊肉を食べる際にはしっかりと加熱するように注意しましょう。
新鮮な羊肉に限り生食でも可能ですが、ごくまれにトキソプラズマという寄生虫が付いている可能性があります。
免疫が下がっている場合は症状が重くなる場合もあるので気をつけましょう。
特に妊娠中の女性などは、感染によって胎児の健康に悪影響を及ぼすとされているため、心配な方は控えておいた方がいいかもしれません。
トキソプラズマは、67℃以上で1~2分間加熱する事で死滅するので、調理する際は参考にしてみましょう。
栄養豊富な羊肉も毎日は難しい!?必要に応じてサプリメントにも頼ろう!
そもそも、羊肉をどのくらい食べれば、栄養素は効果的に働いてくれるのでしょうか。
例を挙げると脂肪燃焼作用のある、L-カルニチンの効果を最大限に発揮させるためには、1日約200mg~500mgの羊肉を継続的に摂取することが望ましいのだとか。
ただ、突然今日から「毎日、羊肉を摂取しよう」と思ってもなかなか難しいですよね。
そんな時には、必要に応じてサプリメントに頼る事も大切です。
和食が中心の日本人には、継続的に羊肉を摂取し続けること自体とても大変です。
更に慣れないお肉を、急に過剰に摂取すれば、消化器官に負担をかけてしまったり、カロリーオーバーして逆に太ってしまう可能性も否定できません。
そんな事になってしまっては意味がないですよね。
そういった点からも、羊肉だけでなく、必要に応じてサプリメントに頼ることも大切です。
そうすることで効率的に、効果を感じる事ができますよ。
ダイエットには同時に適度な運動も大切ですよ!
まとめ
今回は羊肉に含まれるL-カルニチンの効果と豊富な栄養素についてご紹介してきました。
・羊肉に含まれるL-カルニチンの効果
★主な4つの栄養素
羊肉はまだまだ日本の家庭には、馴染みの薄い食材です。
しかし、羊肉にはダイエット効果が期待できるL-カルニチンや、体にいい栄養素が豊富に含まれている事が分かりました。
また、他のお肉とは違いコレステロールを気にせずに食べれるのは魅力的ですよね。
特に”ダイエットをしたい”、”代謝を上げたい”と考えている方は今すぐにでも取り入れたい食材だったのではないでしょうか。
しかし、慣れていない方は、急に羊肉をたくさん食べる事はとても大変です。
そんな時は、サプリメントも同時に摂取することで効率的に効果を得ることができますよ。
無理なく、バランス良く羊肉を楽しんでくださいね。