鶏もも肉を調理した時、「しっかりと焼いたのに赤い!」なんてことありますよね。
私はフライドチキンを食べた時に、骨の周りが血のように赤くびっくりしたことがあります。
あまりにも赤いとそのまま食べて大丈夫なのか心配になります。
しかし実は、よく焼いてもお肉が赤く染まっていたり、赤い汁が出ることがあるんです。
その原因は一体なんなのでしょうか。
赤い原因はなんなのか、また、生焼けの見分け方についてもご紹介します。
見分け方を知ることで安心しておいしい鶏肉を食べることができます。食中毒などのリスクも下がるのでぜひ参考にしてみてください。
鶏もも肉が赤い原因は?
よく焼けているのにもかかわらず鶏もも肉が赤い原因は「脊髄液」によるものです。
脊髄液は血液を生成する素となるものです。ですので赤い色をしています。
鶏もも肉を加熱すると鶏もも肉内部が加圧されます。そうすることで骨の表面に沿って脊髄液が滲み出てきます。
本来、脊髄液は酸素に触れると褐色に変色しますが骨とお肉に挟まれているので酸素に触れにくく変色せずにお肉内部に残ってしまうのです。
脊髄液は血液よりも変色しにくいです。お店でフライドチキンを食べるときも、たまに内部が赤いことがありますよね。また、骨がなくても骨の周辺にあったお肉には脊髄液が付着していて赤いことがあります。
赤いままの脊髄液は食べても全く問題ありません。むしろコラーゲンも含まれており、旨味成分も入っているのだとか。
鶏もも肉の脊髄液は骨の周辺に出やすい⁉︎
「脊髄液」の話をしましたが、説明の通り脊髄液は鶏もも肉の骨周辺に滲み出てきます。
骨のついていない鶏もも肉が赤い場合は生焼けの可能性が高いということです。
もし骨のついていない鶏もも肉を食べていて全体的に赤い、ピンク色である場合は再度加熱することをお勧めします。
見分け方が難しいですが心配な場合は再度加熱して赤いままであることが確認できれば安心ですね!
しっかり焼けているかの見分け方は?3つ紹介!
鶏肉が赤くてもしっかりと焼けている場合がありますが、当然、生焼けの場合もあります。「脊髄液だから大丈夫と過信しすぎると実は生焼け」という場合もあるかもしれません。
しっかり焼けているかは①肉汁の色、②中心の温度、③中心の色で確認しましょう。
①肉汁の色を確認する
最も簡単なのが肉汁の色が透明であるか確認することです。
よく焼けていれば鶏もも肉を刺したり、押したりすると透明な肉汁が出てきます。
もし透明でなく赤かったり、ピンク色であれば生焼けの可能性が高いです。
再度加熱することをお勧めします。
②中心の温度が温かいかを確認する
中心温度計があれば1番ですが、家庭ではなかなかないですよね。
そんな時は、10秒ほど爪楊枝や菜箸を鶏もも肉の中心に刺します。その後手の甲など肌に当てて「温かいかどうか」を確認しましょう。
③鶏肉の中心の色を確認する
唐揚げなど中心の色を確認できるものに関しては出来るだけカットして色を確認するのがお勧めです。
唐揚げの1個を半分に切って中の色を確認してみましょう。
外側が白いのに、内側が赤色や褐色ではなくピンク色の場合は生焼けの可能性があります。
もう一度よく加熱をしましょう。
鶏肉を生で食べてはいけない?
牛肉はレアでも食べることができますが、豚肉はもちろん鶏肉も生焼けで食べるというのはよくないです。生の鶏肉には「食中毒菌」がいる可能性があります。
菌が生きたまま体内に入ると食中毒を起こし、腹痛や下痢、発熱の症状が出ます。鶏肉は必ずよく焼いてから食べるようにしましょう。
食中毒菌には「カンピロバクター」や「サルモネラ」があります。
これらの菌は中心温度が75度1分以上の加熱で死滅させることができます。中心温度計で計れると便利です。
鶏肉に関しては半年ちょい前に焼いて食べたら内側が半ナマで食中毒になって高熱で寝込み三日三晩お腹をくだし続けた経験があるので、内側まで火が通ってるかいちいち確認しながら調理しました ほんと地獄なので気をつけてね🔥
— Submia (@Submia_) January 11, 2022
「大丈夫だろう。」と思って普段から鶏もも肉を半生で食べている方もいるようですが「食中毒」になると思っている以上につらいようです。気を付けましょう。
鶏もも肉が赤い原因まとめ
今回は鶏もも肉が赤い原因についてご紹介しました。
しっかり焼いた鶏もも肉が赤いのは「脊髄液」が原因です。
脊髄液は加熱しても赤いままであることが多いので生焼けと間違いやすいのでよく確認しましょう。
某フライドチキンのお店で食べるチキンは骨の周りが赤いことがありますがそれがまさに脊髄液だったんですね。知らなかったです。
- 肉汁の色の確認→透明ならOK
- 中心の温度の確認→爪楊枝で中まで熱ければOK
- 中心の色を確認→赤色や褐色はOK。ピンク色はNG
赤い原因は「脊髄液」という可能性もありますが「生焼け」の可能性もあります。しっかりと確認し、心配であれば再加熱しましょう。
生焼けの場合はそのまま食べると食中毒になる可能性がありますのでご注意を。