羊肉というとヘルシーな印象ですよね。
最近では巣ごもりが続いたことで健康志向の方が増えて、羊肉に注目が集まっています。
お口に入れた瞬間幸せな気持ちになるお肉ですが、気になるのはカロリー。
運動不足で緩んでしまった体に罪悪感が出ます。
それでも食べ応えのある美味しいお肉が食べたい。
そんな時こそ羊肉です。
今回は、羊肉のカロリー・栄養や効能について・どんな料理や調理法に向いているのか詳しく書いていきます。
羊肉のカロリー
ヘルシーと言われている羊肉ですが、カロリーは低いのか、皆さんになじみのあるお肉と比較しました。
羊肉ラム
・ロース310キロカロリー
・肩233キロカロリー
・もも198キロカロリー
羊肉マトン
・ロース225キロカロリー
・もも224キロカロリー
豚
・ロース291キロカロリー
・肩239キロカロリー
・もも225キロカロリー
国産牛
・肩ロース286キロカロリー
・もも259キロカロリー
鶏
・もも253キロカロリー
日本食品標準成分表(2020)参照
すべて100グラム当たり
部位によってカロリーは違いますので一概に羊肉がカロリーが低いとは言い切れませんが、ラムのももは他と比べてもカロリーが低いですね。
太るのが嫌でカロリーを気にしているとき、羊肉の特徴として嬉しいのが脂肪の融点が高く吸収されずに体外に出ていくという点です。
脂肪が吸収されにくいのならば安心ですね。
注意:大量の冷たい飲み物と羊肉を一緒に取ると腸内で脂肪が凝固します。
内蒙古に行った際、「日本人は羊を食べる時に冷たいビール飲むと聞いた、あれはよくない、お腹の中で羊の脂が固まって大変なことになると教えてやって欲しい」と言われたことが…!熱い塩ミルクティーを飲むのはモンゴルの知恵でもあったのかも。 https://t.co/F5OKrM7UD3
— ちらいむ (@chilime) November 24, 2020
羊肉とは
現在、羊肉は巣ごもり需要で注目されていますが、以前はどうだったのか・海外ではどんなイメージなのか・種類と特徴も見ていきます。
羊肉をとりまく事情
羊肉は、文字通り羊の肉ですが、読み方は「ようにく」です。
羊肉は「硬くて臭い」そんな風に思われている方もいるかもしれません。
日本では2000年代にジンギスカンブームが起こりましたが、羊肉の扱いに慣れていない業者も出店してしまったため悪い印象を受けた方もいるのでしょう。
しかし、その後冷凍技術も上がり、ジビエや赤肉ブームも手伝って出回る羊肉の量も質も上がっています。
一般的なスーパーでの取り扱いも増え、大量購入できる業務スーパーにも置かれて身近になりました。
価格も豚ほどではないにせよ、手頃です。
北海道のソウルフード、ジンギスカンでも有名ですが、政府の晩餐会や宮中料理にも子羊のローストなど羊はメインで扱われました。
世界では、希少な肉としておもてなしやお祝い料理になることが多く、牛や豚と違い宗教上の縛りのないお肉としても重宝されています。
また、「養う」という漢字にも羊が入っているように、羊の漢字にはポジティブなイメージもあることから縁起担ぎにもなります。
羊肉の種類と特徴
羊肉には大きく分けて、ラムとマトンがあります。
香りや味の違いを調べました。
ラム 1歳未満の子羊(わからない時は永久門歯が生えていない子羊)の肉。
生後2~3か月以内のものを特にミルクラムと呼び、とても希少。
食感は柔らかい。
マトンと比べてたんぱくな味。
ミルクラムは甘い香りとまろやかな味。
マトン 生後2年以降の羊の肉。
独特の香りで、ラムと比べると肉質は固い。
旨味や脂をしっかりと味わえる。
羊肉に慣れていないビギナーはラムから、羊のコクや脂を味わいたい人はマトンを選ぶのが良いでしょう。
お肉好きとしてはマトンの食べ応えや、これぞ羊という風味も味わい尽くしたいです。
栄養・健康効果
漢方では体を温める効能のある羊肉。
気を補い疲れを取り、また手足の冷え改善に働きかけます。
寒い冬や、冷えの気になる女性にぴったりです。
脂肪を燃やす際に使われるカルニチン、脂肪の代謝を良くするビタミンB1、B2が含まれダイエットにも嬉しいですね。
老化防止に効果的で肌に良く生活習慣病を予防する ビタミンEも豊富です。
ラムもも肉は、ほうれん草の2.7倍の鉄分が含まれているので、貧血が気になる方にもおすすめでしょう。
羊肉の料理・調理法
外食で有名な食べ方としては、ジンギスカン・カレー・しゃぶしゃぶ・ロースト・ステーキといったものがあります。
おうちで食べるときはどうすると良いのでしょうか。
羊肉の臭みを取る方法
羊肉を扱う時最初に気になるのは匂いですね。
お肉にはすべて匂いがあって、気になるかならないかは慣れですが、羊肉に合った臭みの取り方を紹介します。
- マトンよりラムを選ぶこと
- 脂肪を取り除く
- ローズマリーを使う
- 香辛料と合わせる
- ヨーグルトにつける
羊肉のにおいの元は餌の成分が変化して出る成分「フィトール」ですが、脂肪に多く含まれるため、脂肪を取り除くといいでしょう。
子羊の時は餌はミルクなので、子羊肉のラムは匂いが少ないといえます。
お肉料理に良く合うハーブ、ローズマリーや、香辛料(ナツメグ、ショウガ、ニンニク)と合わせて食欲をそそる味付け、香付けをするのも良いです。
おつまみにもぴったりですね。
羊肉を柔らかくする方法
羊肉を柔らかく食べやすくする工夫はあるのでしょうか。
ラムの場合でも焼きすぎてしまうと固くなってしまうので要注意です。
お肉を柔らかくするのに活躍するのが「プロアテーゼ」です。
プロアテーゼはたんぱく質を分解する酵素ですが、含まれる食材と調理することで羊肉を柔らかくしてくれます。
- きのこ類
- 野菜(キャベツ、玉ねぎなど)
- 発酵食品
- はちみつ
どの食材も身近で、どう羊肉を料理しようかアイディアも浮かんできました。
ヨーグルトは羊肉の臭みも取ってくれて、発酵食品なので肉質も柔らかくもなる、と一石二鳥ですね。
羊肉おすすめ料理
ラムとマトンそれぞれに向いている料理
- ラム ステーキ・香草焼き・ジンギスカン・バーベキュー(串焼き)
- マトン カレー・煮込み
羊肉に適した日本の食卓でなじみの深いメニュー
- 味噌煮込み
- 生姜焼き
- 唐揚げ
子供でも食べられる調理法も調べました。
ケチャップやソースで炒めたり、ヨーグルトにつけてタンドリーラムにするのもやみつきになってしまう味付けでおすすめです。
まとめ
より身近になった羊肉。
臭みや硬さの対策がわかったのですぐに我が家の献立にも入ってきそうです。
- 羊肉のカロリーは部位により、一概に低いとは言えないがラムのもも肉はほかの食用肉と比較しても低い。
- 脂肪は吸収されにくいのでスリムな多型を保ちたい人にも心強い。
- ダイエットに向いているのはもちろん、体を温めたり鉄分を補ったり美肌になったり、女性の味方と言っても過言ではない。
- ハーブや香辛料と相性抜群。
- 酵素プロアテーゼの含まれる食品との調理で柔らかく食べられる。