お店で食べるお肉は柔らかいのに、お家で食べるとちょっと硬いなと思っていたそこのあなた。
どうにか簡単に柔らかくする方法があればいいな、と考えたことありませんか。
さらに、子供はお肉が硬いと残してしまいますし、食べるのを嫌がるようになるかもしれません。そうなる前に柔らかくする方法をお教えします。
時間もかけずに誰にでも柔らかくできる方法、それは道具を使うことです。
今回は、お肉を柔らかくしてくれる2種類の道具「筋切り器」と「肉叩き」について、どんなものなのか、どうやって使うのか、見ていきます。
どちらがあなたに向いているか、きっとわかりますよ。
おすすめ器具10選も紹介しますので、ぜひお家でもおいしく柔らかいお肉を堪能しましょう。
お肉はどうしたら柔らかくなるの?
お肉が硬くなる理由、それは繊維質が関係しています。お肉はたくさん繊維があり、その繊維質をこわすことでお肉が柔らかくなります。
こわす方法は、食材を使った漬け込みや道具を使った方法があります。
漬け込みだと時間がかかったりしますよね。今回は道具を使った方法を紹介します。
包丁の裏で叩いたり、フォークで穴をあけたり、と柔らかくする方法を聞いたことがあるかもしれません。
そんな時に活躍するのが専用の器具「筋切り器」と「肉叩き」です。
道具さえあれば、誰でも短時間で柔らかくできます。道具の購入として初期費用がかかりますが、毎度使うのならばコスパもいいですし、なによりそのすごさに驚くと思います。
道具によっては食器洗浄機可能のものもありますし、ちょっとの工夫でいつものお肉がランクアップするなら試してみる価値ありです。
筋切り器とは?
筋切り器は、「ミートテンダー」や「ミートテンダライザー」とも呼ばれます。
細い刃がたくさん並んでいて、スタンプのようにお肉にさすことで繊維が切れ柔らかくなります。
お肉の種類も問わず、薄切り肉でも使えます。
細かい穴があくことで、火の通りがよくなり短時間で調理できます。また、味がしみ込みやすくなる利点もあります。
どんな仕組みなのか、どうやって使用するのか、実際の様子は動画をご覧ください。勢いよくお肉にさすと良さそうですね。
ただし、いくつもの刃があるので、取り扱いは注意が必要です。まな板の上でやるときは、お肉を貫通してまな板が傷つくと雑菌が繁殖することもあります。
また、分解して掃除はできますが、お手入れは少し手間がかかりますね。
肉叩きとは?
「ミートハンマー」とも呼ばれる肉叩き。その名の通り、肉を叩いて柔らかくする道具です。
肉叩きといっても様々な形があります。お肉の種類に応じて使い分けてみましょう。
①平型
ヘラのような形をしていて、伸ばすように柔らかくする。
肉を粉砕しすぎず、ちぎれることがない。
鶏肉に向いている。
②ギザ型
凸凹でゴツゴツしていて、肉の繊維を断つように叩いて柔らかくする。
ステーキなどの分厚い肉や筋のある肉に向いている。
スライス肉には凸凹が細かいものがおすすめ。
③斧型
斧の形をしていて、大きな筋をしっかり切る。
ロース肉に向いている。
大きさは、大きすぎても筋を狙えなかったり扱いにくいこともあるので、コンパクトのほうがおすすめです。
重さは、200g程が丁度いいとされています。軽すぎても時間がかかりますし、重すぎても疲れてしまいます。
実際にハンマーを使っている様子が動画をご覧ください。どんどん穴があいていきますよ。
叩く時にバンバン音がなるので、気になる方はまな板の下にタオルをひいたり防音対策しましょう。
【5つの判断ポイント】あなたにはどっちが向いてる?
2種類あるのはわかりましたが、結局どっちがいいのか、自分に向いているのはどっちなのか、悩みますよね。
5つの判断ポイントからみていきます。あなたが重視したいポイントを元に選んでみましょう。
- 調理するお肉の種類
- 値段
- 大きさ
- 衛生面
- 扱いやすさ
1.調理するお肉の種類
調理することの多いお肉によって、どちらがいいか選びましょう。
【お肉の種類】 | 【向いている道具】 |
ステーキ ブロック肉 |
筋切り器 ギザ型肉叩き(荒い凸凹) |
鶏肉 スライス肉 |
平型肉叩き ギザ型肉叩き(細かい凸凹) |
硬い肉というと、ステーキやブロック肉なので、使用頻度を考えると筋切り器やギザ型肉叩きがよさそうです。
2.値段
どちらも1,000円くらいから商品が多いです。プロ向けになれば高い物もあります。
筋切り器は刃の本数が多くなり、肉叩きに比べると価格が高い物もあります。
3.大きさ
筋切り器は手のひらサイズで長方形のものが多く、肉叩きはハンマータイプが多く縦長です。
収納を考えると、肉叩きのほうがしまいやすいかもしれません。
4.衛生面
お肉に触れるものなので、ステンレスやアルミニウム合金のものが好ましいです。
筋切り器は分解して洗うことができます。肉叩きは食洗機洗浄も可能なものもあります。
お手入れは、分解の手間がある筋切り器より肉叩きのほうが簡単でしょう。
5.扱いやすさ
筋切り器はスタンプのように押すだけで手軽に繊維を断つことができます。
肉叩きもハンマーで叩くだけです。しかし、バンバンやりすぎると肉が伸びてしまい、食感が失われてしまいます。
初心者でも確実に柔らかくできるのは、筋切り器でしょう。
それぞれのポイントから見てきました。どちらを使っても柔らかくなること間違いなしです。
使い慣れるまでは時間がかかるかもしれませんが、あったら便利な道具たちです。
おすすめ器具10選
筋切り器と肉叩きがどんなものか、どっちが自分に合っているか、気になったあなたにおすすめ商品をご紹介します。
それぞれ、5つずつ厳選しました。どれもお店に行かなくてもAmazonで購入が出来ちゃいます。欲しいと思う一品が見つかるかもしれませんよ。
筋切り器 おすすめ5選
初心者向けからプロも使用する本格的なものまでご紹介します。刃物の老舗が作っている商品もありますよ。
義春刃物 ミートソフター
¥1,500ほど
創業100年を超す彫刻刀メーカー義春刃物が製造している筋切り器です。分解洗浄もできます。
昔から人気のある商品です。
下村工業 お肉のすじ切り器 ANS-663
¥1,000ほど
手軽にできる筋切り器で、50gなので軽いです。初めて筋切り器を使う方にも最適です。
販売元の下村工業は新潟・山上の刃物鍛冶として創業しており、包丁をメインに調理器具を製造しています。
OXO ミートテンダライザー
¥4,800ほど
コンパクトで丸いデザインで、手に馴染みやすいです。見た目はかわいいですが、50本のステンレス刃がついています。もちろん、分解可能です。
ニューヨークにオフィスを構える、人気のキッチンツール会社「oxo」が販売しています。
YAMI ステンレス製 肉たたき
¥1,000ほど
シンプルで扱いやすく、お値段もお手頃です。ステンレス製の刃で、分解も簡単にできます。
ジャカード ミートテンダライザー(48本刃仕様)
¥4,200ほど
プロ向けでちょっとお値段はしますが、48本刃仕様で信頼のある製品です。先ほどの動画でも紹介されていました。
本格的でお肉がレストラン並みの仕上がりになります。分解してお手入れ可能ですが、刃が多いので注意が必要です。
肉叩き おすすめ5選
次は肉叩きを紹介します。物によって機能性が異なるので、どうやって使うかを考えて選んでみてください。
貝印 KAI 肉たたき Kai House Select DH7141
¥1,000ほど
刃物製品、キッチンツールで有名な貝印から販売されている肉叩きです。
凸凹と平面の2面ハンマータイプで、重さも200gと丁度良いです。アルミニウム合金なので衛生面も心配ないですし、まず1本持つならこれがおすすめです。
卓仕朗 肉筋切り器
¥950ほど
トゲトゲがついていて、ローラータイプになっています。コロコロするだけなので簡単です。
オールステンレスで、食洗機洗浄もOKの一品です。
タイガークラウン 肉たたき
¥1,800ほど
キューブ型で、凸凹面・平面・斧型・縦筋の4面ある機能性バツグンの肉叩きです。
長さは25cmくらいあるので結構大きめですが、そのおかげで力が入れやすくなっています。
パール金属 肉たたき C-8644
イージーウォッシュ オールメタル肉たたき C-8644(1本入)
¥2,200ほど
平面と凸凹面の2面ハンマータイプで、丸い面をしています。400gあるので、ちょっと重いですが、その分しっかり筋切りができます。
オールステンレスで衛生的ですし、食洗機洗浄OKです。
日本製 高儀 TAKAGI 肉たたき
¥780ほど
荒い凸凹と細かい凸凹の2面ハンマータイプです。今回紹介した中で一番お手頃価格ですね。
日本製で、食洗機洗浄もOKです。
おすすめ商品を10点紹介しました。ぜひ気になった商品を試してみてくださいね。
まとめ
お肉を誰でも簡単に短時間で柔らかくする道具「筋切り器」と「肉叩き」について、紹介しました。
・筋切り器
複数の刃を使って、スタンプのように肉に押し付け、繊維を切る道具
・肉叩き
凸凹面のあるハンマーで肉を叩き、繊維を切る道具
5つのポイント「調理するお肉の種類」「値段」「大きさ」「衛生面」「扱いやすさ」を元に、自分にあった道具を選んでみてくださいね。
また、おすすめ商品も10点ご紹介しました。
ぜひ、筋切り器、肉叩きを使って、いつものお肉を子供も喜ぶワンランク上の料理にしましょう。