鹿肉を食べたことがありますか。
ヨーロッパでは高級肉として有名で、煮込み料理やソテー、ステーキとして食されています。
しかし、日本のスーパーなどでは、あまり鹿肉を見かけません。
食べたことがある人は、「鹿肉は硬い」や「鹿肉は臭みがあるから苦手」と言う人がほとんどです。
でも、その硬さや臭みは下処理を行えば、柔らかくて美味しいお肉に大変身します。
下処理の仕方を覚えて、体に良い鹿肉を沢山食べましょう。
鹿肉の下処理方法
鹿肉は、硬かったり、臭みがあったりと、苦手意識を持っている人がほとんどではないでしょうか。
でも、ここでご紹介する下処理の仕方をすれば、柔らかくて美味しいお肉に大変身します。
とっても簡単なので、是非実践してみてくださいね。
鹿肉の臭みを取る方法
鹿肉の臭みの原因は、血抜きが十分にされていないからです。
これをしっかり行えば、あの独特の臭みがなくなります。
- ボウルに鹿肉を入れ、塩をまぶす
- 塩を鹿肉に揉みこむ
- 血が出てきたら、血の色が出なくなりまで水で洗い流す
この方法で血抜きを行えば、鹿肉のあの独特の臭みが消え、美味しいお肉へと変身します。
簡単にあの臭みが消えるので、是非実践しましょう。
鹿肉を柔らかくする方法
臭みがなくなった鹿肉を、今度は柔らかくしていきましょう。
そうすれば、更に美味しいお肉になりますよ。
- 2~3日冷蔵庫で寝かせる
- 焼きすぎない
- 牛乳に漬け込む
- 鹿肉が硬いのは死後硬直によるものもあるので、指で押して指の跡が付くくらいまで冷蔵庫で寝かせましょう。長く寝かせ過ぎてしまうと、お肉が傷んでしまうので4日ぐらいを目処に使いきりましょう。
- ステーキなどで焼いて食べる場合は、焼き過ぎに注意しましょう。鹿肉は赤みが多いので、焼きすぎるとパサパサしてしまいます。これがお肉を硬くする原因となります。
- 血抜きを行った後で、30分ほど鹿肉を牛乳に漬け込むと、筋肉の繊維がほぐれ柔らかくなります。また、牛乳には臭みを取る効果もあります。漬けたあとは、キッチンペーパーなどでしっかりと水気を拭き取りましょう。
以上、3つのポイントを押さえておけば、鹿肉をびっくりするぐらい柔らかくすることが出来ます。
では、次に鹿肉がどんなお肉なのかご紹介します。実は、とっても体に良いお肉なんですよ。
鹿肉はこんなお肉!
そもそも、鹿のお肉とはどんなお肉なのでしょうか。
とっても体に良いお肉らしいのですが、どのくらい良いお肉なのか具体的に調べてみました。
鹿肉は赤身が多く、高タンパク質で低脂肪、しかも鉄分も豊富なので、ダイエット中の人や女性に嬉しい成分が沢山含まれているんです。
早速、成分を見てみましょう。
出典:https://wakayama-gibier.jp/
鹿肉は、脂質がとても少ないことがわかります。また、鉄分に関してはダントツで一位。
ビタミンを多く含むと言われている豚肉にも負けないほど、ビタミンB2が豊富です。
カロリーも低く、タンパク質がとても多いのも、この表を見ればわかりますね。
- 滋養強壮
- 細胞の活性化
- 認知症軽減
- アンチエイジング効果
- 抗酸化作用
これだけ栄養価が高く、体への良い効果も豊富な鹿肉なので、下処理をしっかりとして、日々の食卓に是非取り入れていきたいですね。
豆知識:「ジビエ」とは?
どうして、鹿肉の料理は「ジビエ料理」と呼ばれるのでしょうか。
ジビエとは、狩猟によって捕獲された野生鳥獣やそのお肉をさします。
鹿肉も、狩猟によって捕獲された鹿のお肉なので「ジビエ肉」です。
ジビエの種類は、キジ、ウズラ、マガモ、野ウサギ、イノシシなどがいます。
柔らかくて美味しいジビエ肉を堪能しよう!
とっても体に良いお肉なのがわかったので、是非とも日々の食卓に並べたいですね。
しかし、どこで購入すればいいのでしょうか。
そんなあなたのために、鹿肉の購入方法とレシピをご紹介します。
ネット通販で鹿肉を購入しよう
鹿肉は中々スーパーで見かけることがありません。
そこで、ネット通販で鹿肉を手にいれましょう。
おススメのお店、3店をご紹介します。
【山香ジビエの郷 猪肉鹿肉1.8kgセット】
【ふるさと納税】山香ジビエの郷 猪肉鹿肉1.8kgセット<47-B0004>
こちらのお店では、スライス・ミンチ・ブロックなど、様々な仕様のお肉の詰め合わせてです。
どのお肉も真空パックに入っているため、鮮度も保たれています。
鹿だけではなく、イノシシのお肉も入っているため、二つのジビエ肉を楽しむことが出来ます。
【北見エゾシカ熟成 ランイチ&内モモステーキ計700g 食べくらべセット】
最も柔らかいお尻の部分の「ランイチ」と、後ろ股の付け根の内側部分の「内モモ」のセットです。
どちらもとても柔らかいお肉なので、鹿肉の硬さに抵抗があるあなたにおススメです。
まずは、鹿肉の柔らかい部分から調理して食べてみませんか。
【えぞシカ肉のソーセージにフランクに焼肉セット】
こちらは、焼けばすぐに食べることが出来るセットです。
「鹿肉の下処理は面倒だけど、一度食べてみたいわ」と思っている人向けのセットとなっています。
鹿肉にまだ抵抗があり、一歩を踏み出せないあなたは、こちらのセットから始めてみてはいかがでしょうか。
今度は、鹿肉を使ったレシピを知りたいわ!
ジビエ料理を作ってみよう
ジビエ肉は、焼肉として食べるのもおススメですが、どうせならヨーロッパでよく食べられている煮込み料理などの、少し手の込んだ料理を作ってみませんか。
早速、レシピをご紹介します。
【鹿肉を使った激うまカレー】
■レシピ■
- ブロックのままの鹿肉をボイルします
- ボイルしたお肉を切り、圧力鍋で柔らかくします。
- お肉が柔らかくなったら、野菜を入れて煮込みます
- 野菜が柔らかくなったら、ルーを入れる
- しばらく煮込んで完成
【エゾ鹿のメンチカツ】
■レシピ■
- ひき肉に塩コショウをする
- 形を整える
- 衣をつける
- 油で揚げる
【鹿肉ロースト】
最後に鹿肉ロースト。
下味つけた肉の表面を焼き固めたら、アルミホイルに包んで、170度に予熱したオーブンで10分焼きます。
終わったら出して30分置いて予熱で火を通します。
レシピだとソース作れとあったけど面倒なのでパス…。市販ので済ませます。#鹿肉ロースト #目指せヒンナヒンナ pic.twitter.com/mW9rM5J8AJ— bottaclue (@bottaclue) January 11, 2020
■レシピ■
- 下味をつけた鹿肉の表面を焼き固める
- アルミホイルに包んで170℃に予熱したオーブンで10分焼く
- 焼き終わったら、そのまま30分置いて余熱で火を通す
- カットして、ソースをかければ完成
今回は、3つのレシピをご紹介しました。
この他にも、シチュー、ボルシチ、そぼろ丼など、多くの料理で楽しむことが出来ます。
もちろん、豚肉・鶏肉・牛肉の代わりに使用することも可能です。
是非、お気に入りの一品を探してみてくださいね。
まとめ
- 鹿肉は、独特の臭みと硬さから苦手な人が多い
- 鹿肉の独特の臭みは血抜きをしっかりと行えば、全く臭みがなくなる
- 鹿肉の硬さは、寝かせる・焼き過ぎない・牛乳に漬け込むなどすると、驚くほど柔らかくなる
- 鹿肉は、アンチエイジング効果や抗酸化作用など、体にとても良い効果をもたらす成分が多く含まれている
- ジビエ肉はスーパーでは購入出来ない場合が多いので、ネット通販を利用しよう
- ジビエ肉は、他のお肉の代わりとして使用する他に、多くのレシピが公開されている
鹿肉はまだまだメジャーなお肉ではありませんが、栄養価も高くカロリー低いので、これからは積極的に使用していきたいお肉でした。
他のお肉と比べると少々お値段が高めなので、ふるさと納税などを利用し、購入してみてはいかがでしょうか。
鹿肉が苦手なあなたは、一度でいいので、しっかりと下処理をして食べてみましょう。
きっと、今までの印象ががらりと変わるはずです。
是非、美味しい鹿肉を楽しんでくださいね。