スーパーの肉の棚で一際輝く牛肉。
あなたは牛肉をどうやって食べますか。いろいろ調理法はあれど、シンプルに焼いて食べるステーキは人気の一品です。
ただ、鶏肉や豚肉に比べるとちょっとお値段が高くて、さらに分厚いステーキ肉になるとなかなか手が出ませんね。
そこで、ちょっと節約をして薄切り肉を使い、ステーキのように食べられる焼き方を紹介します。
ボリュームもあって食べ応え満点ですよ。
焼き方は2種類あり、あなたの知らなかった方法もあるかもしれません。
お得にステーキを作って、レシピの幅もひろげて、家族みんなでもっと気軽にステーキを食べましょう。
牛肉の薄切りをステーキにする2種類の焼き方!
スーパーに並ぶ肉類の中でちょっと高めな牛肉、特にステーキ肉は普段使いには躊躇してしまいますね。
でも薄切り肉なら、量が入っていたり、特売になっていたり、牛肉でもお得なものがあります。
炒め物や牛丼などに使用してもおいしいですが、薄切り肉を使ってステーキのように焼き上げる方法があるのを知っていますか。
牛肉の薄切り肉をステーキにする焼き方を2種類ご紹介します。
- ロールステーキ
→薄切り肉を重ねて丸め、輪切りにして焼く
- ミルフィーユステーキ
→薄切り肉を重ねてステーキのような形にして焼く
薄切り肉をシンプルにそのまま焼いて、ステーキソースや大根おろしとポン酢でも、もちろんおいしくいただけます。
ただ、薄いのでステーキという感じは少ないかもしれません。
ボリュームも出て、食べ盛りの子供も喜ぶような焼き方、それがロールステーキとミルフィーユステーキです。
少し手間がかかる工程もありますが、その一手間でステーキ風にできちゃいますよ。
レシピ紹介
どのように調理するのか、それぞれレシピをご紹介します。
動画でも確認できるのでぜひ活用してみてください。
ロールステーキ
薄切り肉を1枚ずつひろげて並べ、巻き寿司を作るように巻いて形をつくり、丸いステーキを作ります。
動画では、筋肉をつけるための料理として紹介されています。牛肉は高タンパク質で、筋トレやダイエットにも向いていますよ。
【材料】5食分(1食2枚分)
- 牛薄切り肉 600g
- 小麦粉 大さじ2
- オリーブオイル 大さじ1
- 塩 小さじ1
- こしょう 少々
- 大葉 20枚くらい
- ニンニク 1かけ
【作り方】
※動画では副菜の説明もありますが、ここでは肉の焼き方のみ紹介します。
- 牛肉を広げ、少し重ねながら横20cmくらいの長さで並べます。
- 大葉をのせて、巻き寿司を作るように巻いていきます。巻くときに軽く小麦粉をつけることで崩れにくくなります。
- 2を繰り返し、肉がなくなるまで巻きます。ラップに包んで、15~30分程冷蔵庫で寝かせます。
- 冷蔵庫から出して、ラップをつけたまま2cm幅で切ります。
- 塩コショウをふり、ラップをとったら肉の周りに小麦粉をつけます。
- オリーブオイルをひいて、スライスしたニンニクを焼きます。香りがでたら取り出します。
- 肉を焼きます。焼き目がついたらひっくり返し両面を焼いて完成です。
ミルフィーユステーキ
ケーキのミルフィーユのように薄切り肉を何層にも重ねて、厚みがあるステーキを作ります。
タレントの北斗晶さんがYouTubeで作り方を紹介していました。間にチーズを挟むなど、薄切り肉ならではの工夫があるので要チェックです。
【材料】約2人分
- 牛薄切り肉 200g
- とろけるスライスチーズ 4枚
- 塩・こしょう 各少々
- 薄力粉 適量
- サラダ油 適量
- 酒 大さじ1
【作り方】
- 肉に塩コショウをふり、薄力粉を振りかけます。1枚ずつにしながら薄力粉をつけます。
- 1/4の量の肉を広げながら長方形になるよう重ねて、それを2つ作ります。
- 2で作った肉の上の真ん中に、スライスチーズを半分に折ったものを2枚ずつ置きます。
- 残りの肉を広げて、チーズを隠すように重ねていきます。
- 形を整えて、周りに薄力粉をつけます。
- フライパンにサラダ油をひき、肉を焼きます。肉が縮んできたら裏返して焼きます。
- 酒を入れて蒸し焼きにし、中まで火を通したら完成です。
薄切り肉でつくるステーキの良いところ3つ
薄切り肉でもステーキ、実は子どもにもおすすめなんです。
理由として、薄切り肉のステーキの良いところを3つご紹介します。
- ステーキ肉より値段が安く節約になる
- ステーキ肉よりほぐれやすく、かたくない
- 見た目は立派なステーキで、食べ応えがある
1.ステーキ肉より値段が安く節約になる
部位や種類にもよりますが、ステーキ肉を買うよりも安くすみますね。節約しながらステーキ、食べられます。
2.ステーキ肉よりほぐれやすく、固くない
薄い肉を重ねているので、口に入れた時にほぐれます。通常のステーキのように塊ではないので、柔らかく感じられますよ。
かたい肉が苦手な子どもにも向いていますね。
3.見た目は立派なステーキで、食べ応えがある
焼き上がりは、おいしそうな焼き目がついた立派なステーキです。食べ応えもしっかり感じられますよ。
食べ盛りの子どもがいる家庭におすすめです。
ステーキ肉はなぜ高い?
そもそも、なぜステーキ肉は高いのでしょうか。薄切りにされている方が、加工の手間を考えると高くなりそうだなと思いませんか。
理由は、ずばり「部位」と「大きさ」が関係しています。
ステーキに向いている部位が決まっている
ステーキに向いている部位は主に5つあります。中には希少な部位もあり、高価になるんですね。
- リブロース
- サーロイン
- 肩ロース
- ヒレ
- ランプ
リブロース、サーロイン、肩ロース
リブロースとサーロインは背中側の部分で、肩ロースは肩から背中にかけての部分です。
適度な脂があって、厚みがあっても柔らかさがある部位です。
ヒレ、ランプ
ヒレはサーロインの下部にある細長い部分で、ランプは腰からお尻にかけての部分です。
赤身肉であり、脂が少なくさっぱりと食べれらて、柔らかさもあります。
特にヒレ肉は1頭から3%しか取れず、さらにその中心部分を「シャトーブリアン」と言い、希少で高級ステーキで使用される部位になります。
大きさ確保が必要
ステーキ用に肉をカットするには、大きさと厚みを確保することも必要です。
一方、薄切り肉として売られている切り落としや小間切れと呼ばれる肉は半端部分を集めたものになります。
- 切り落とし→余っている部分を一定の厚さにスライスしたもの
- 小間切れ→余っている部分を不定の厚さにスライスしたもの
余ってしまった部分をスライスして提供できるので、価格も抑えられるんですね。
牛薄切り肉ステーキのまとめ
牛肉の薄切りを使ったステーキの作り方をみてきました。
【焼き方2種類】
・ロールステーキ
→肉を並べて巻き、輪切りにした丸いステーキ
・ミルフィーユステーキ
→肉を重ねてステーキのような大きさに形成するステーキ
【良いところ】
1.ステーキ肉より値段が安く節約になる
2.ステーキ肉よりほぐれやすく、かたくない
3.見た目は立派なステーキで、食べ応えがある
一手間加えることで、薄切り肉でも立派なステーキに変身しました。
がっつりお肉も楽しめて、節約になり親も嬉しく、柔らかくて子どもも喜ぶ素敵なレシピがありましたね。
肉の形を作るときは、包丁や火を使わないので、子どもでも簡単にでき、一緒に楽しみながら作れますよ。
ぜひ家族みんなで薄切りステーキを味わってください。